有給休暇も育児休暇もとれない 職場の現実

有給休暇の取得については、職場によってによって大きな差があると思います。

零細企業に勤めている人は有給休暇はあってないようなものです。

子供が熱をだしても、自分が病気でも簡単には休めない。

私が離婚後働き始めた会社では、小さな子供がいる人は私しかおらず、入社時の面接で「子供のことでしょっちゅう休まれては困る」とクギを刺されていました。

それまで正社員を目指して採用試験を受けるものの、ことごとく不採用。

「子供さん、何年生?熱出したりしたら誰か看てくれる人いるの?」と面接で聞かれるのが当たり前。

だから「小さな子供がいても採用してもらえるなら」と我慢して就職しました。

ですから、子供の授業参観、学習発表会はもちろん、熱を出しても休んだことは一度もありませんでした。

学習発表会の前、次男に「おかあさん、来れないよね」と言われ、悲しくてたまらなかったこともありました。

子供が熱を出しても休むことができずに、食事と薬を置いて「これを飲んで寝てて」と言って仕事に行ったことも何度もありました。

しかし、これが大きな会社であれば比較的休みやすいような気がします。

シフト制の勤務先の人はわかると思いますが、私も前月に希望休を入れます。

この時点で、授業参観などの行事の日は休みを入れることができます。

そして、突発的に親が具合が悪くなったとか、子供が具合が悪くなって保育園から呼びだされたなどの時、上司に話すとあっさり帰ることができます。

また、出勤前に突発的なことが起こった時も、電話をして休みたいと上司に伝えれば、上司はだめだとは決して言いません。

たくさんの人達が働いているから、何とか一人分の労働力もカバーできるのです。

これが小さな会社であればそうはいきません。

一人の担う仕事の量が多いということもありますが、昔の私のように職場の理解が得られにくいということが大きいです。

大企業だとあっさり休める、零細企業では休めない。

有給休暇もほとんど取得できず、毎年何日も無駄に流れていきます。

最近、職場の男性看護師Aさんが分娩休暇を取得しました。

今度、育児休暇も取得予定だそうです。

正直、うらやましいと思います。

昨日たまたまテレビを観ていたら、育児休暇の取得について放送していました。

アイスランドでは男性の育児休暇取得率が70%ほどあるのに対し、日本では12%程度なんだとか。

アイスランドは料理を夫が行い、妻が洗い物をするなどの分担が当たり前であり、子育ても夫婦で協力し合うのが当たり前だと。

日本では12%ということは、ほとんどの人が取得できていないということですね。

やはり男性が育休を取得するのは高いハードルがあります。

うちの職場でも、Aさんが休むことに対して陰で、「へえ、最近の若い男は育休とるんだ」「奥さんはいいねえ」「二人で同時に休んでどうするの」「昭和の考えでは、男の育休はないよね」と批判がすごいです。

「男が育休とるなんて昭和の時代では考えられない」など職場の同僚の理解が得られにくいのが、取得率が低い主な原因でしょうか。

Aさんはそもそも急性期の病院に勤務していたのですが、「休みやすい」という理由で慢性期の病院に異動してきたという経緯もあり、それがまた批判のもととなっています。

有給休暇もなかなか取得しずらい人手不足の現場なので、休める口実がある人がうらやましいのです。

独身で、親が若い人は休む理由がほとんどありません。

Aさんは仕事ができるというほどでもなく、同僚とあまり話をすることもなく、完全に孤立しています。

権利を主張することにより、職場で孤立する…

私なら避けたいですが、彼はそういうのは気にしないのでしょう。

家庭第一、家ではいい旦那さんなのでしょうね。

 

 

権利を主張できる。

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