銀行ATMでお金を拾った友人のその後

銀行ATMでお金を拾った友人

友人は翌朝9時半、銀行に行ったそうです。

勇気を出して、窓口の女性に声を掛けました。

「昨日お金を拾って届けた〇〇ですけど」

行員さんは「あー、昨日はありがとうございました」と言ってくれました。

「落とし主は見つかりましたか?」

「はい、見つかって今日取りにこられるそうです」

「それは良かったです」

そしてここからが本題。

「実は昨日あれから知り合いに色々言われまして…『拒否する』っていう書類を取り消して、『拒否しない』にしたいんですけど」

と勇気を出して言ったそう。

「そうですか…少しお待ちください」

そして待つこと10分。

行員さんから

「本部から、今回は受け付けできませんということでした。申し訳ございません」

との言葉。

ああ、もう無理だなと思い、「わかりました」と言って引き上げたそうです。

帰る道々、色々考えた友人。

何であの時、『拒否する』にしたのか?

銀行じゃなく、警察に持っていけばもっと冷静に考えられたかもしれない。

いや、いざあんな場面に出くわしたら、冷静な判断ができなくなっても仕方ない。

銀行内でお金を拾った人ならほとんどが、自分と同じ行動をとるはず。

こんなことを言っていました。

多分、私もそういう行動をとると思います。

お金を拾って届けるというのは当然の行為で、それでお礼をもらって儲けようなんて、考えること自体間違っていますよね。

でも、そんな話を聞くと、「もったいなかったな」なんて思ってしまうのです。

 

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