今すでにインフレが起きていると感じている方も多いと思います。
インフレとはモノの値段は上がるのに、賃金は上がらず、生活が厳しくなることです。
そしてハイパーインフレとは、過度にモノの値段が上がり、通貨の価値が暴落することです。
過去、世界中でハイパーインフレは起きています。
オイルショック、大地震、ロックダウンなどの要因に加え、日本円の価値が下がり続けている今、ハイパーインフレが起こるかもしれないと言う人もいます。
ハイパーインフレというのは、経済学者フィリップ・ケイガンによると、前月比50%以上、前年比1万%以上の物価上昇になるということだそうです。
つまり10円のものが1ヵ月で15円、1年で1000円になるということです。
お金の価値が下がり、モノが手に入らなくなります。
自給率の低い日本に住むインフレのリスクは、食料に集中すると思われます。
長持ちするもの、手に入りにくくなるものを備蓄し、少しでもハイパーインフレに備えましょう。
米
日本の米の自給率は98%と言われています。
この数字だけを見ると、米が手に入らなくなることはないだろうと思えます。
しかし、日本人が米と同じくらい好んで主食にしているものに小麦があります。
ご存じの通り、日本の小麦の自給率は低く、小麦はこれから先、かなり高騰するでしょう。
場合によっては輸入が途絶えて、手に入らなくなる恐れもあります。
そうなると、主食は小麦から米にシフトし、米の価格はかなり高騰する可能性があります。
米は備蓄しておいた方がよいでしょう。
小麦製品
輸入が途絶えたら、間違いなく消えるものが小麦です。
小麦の自給率は13%とも言われています。
うどん、そうめん、パスタ、小麦粉、ホットケーキミックスなども備蓄した方がよいでしょう。
うどんは乾麺を購入すれば長持ちします。
めんつゆなども長期保存できるので購入しておきましょう。
料理にも使えます。
パンが食べたいのなら、ホームベーカリーを購入し、家で作るというのもいいですね。
大豆製品
日本の大豆の自給率は何と7%だそうです。
輸入されなくなると、味噌、しょう油も手に入らなくなります。
料理の味付けなどに必ず必要なこれらは、備蓄しておいた方がよいでしょう。
豆腐も大豆製品です。
完全に豆腐の代わりにはなりませんが、「豆腐干」という食品があるそうです。
中国や台湾で食べられている食材で、豆腐を脱水し圧縮して麺状に切ったものだそうです。
最近扱う店が増えてきたようです。
今日放送された「家事ヤロウ」でも紹介されていました。
こういったものを利用するのもよいかもしれません。
たんぱく源になる食品
漁業を行うには燃料が必要となりますが、これからガソリン価格はさらに上昇すると思われるので、魚は高騰するでしょう。
家畜のエサになるトウモロコシなどの飼料も高騰していて、もし輸入されなくなると、牛肉や豚肉、卵なども手に入らなくなってきます。
そうなると他の食品でタンパク質を補う必要があります。
- 大豆ミート
- 豆乳
- 魚の缶詰
- プロテイン
これらのものを備蓄するとよいのではないでしょうか。
大豆ミートは絞って油分を抜いた大豆を加工して、肉の食感を再現したものです。
栄養価が高く、また乾燥タイプであれば長期保存が可能です。
その他
油、ナッツ類、ゴマなども自給率が低いため、不足してくる可能性は高いです。
あとはパスタソース、カレーなどのレトルト類、乾燥海藻類などを備蓄するとよいでしょう。
まとめ
備蓄すると賞味期限、消費期限が気になってくると思います。
美味しく食べられる期限を定めた賞味期限。
安全に食べられる期限を定めた消費期限。
この期限の決定はメーカーにゆだねられています。
私がメーカーサイドの人間なら、賞味期限、消費期限はなるべく短く設定するでしょう。
言うまでもなく、商品の回転が早くなるからです。
日本人は賞味期限や消費期限を気にする人がとても多く、少しでも過ぎれば容赦なく廃棄します。
賞味期限が切れたからと言ってすぐに廃棄するのはいかがなものでしょうか。
匂い、見た目、触った感触など人間の五感を頼りに、食べられるものは無駄にせず食べるという姿勢が、これからの時代を生き抜くために必要なのではないでしょうか。
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