長く生きていると、どうにもならないことがたくさん起こります。
多くは悲しいこと、つらいことです。
私は去年、心臓の病気があることがわかりました。
ある日突然、発作が起きたのです。
何かの病気が発覚した時、人はまず原因を考えるでしょう。
「どうしてこんな病気になったのか」
しかし、多くの病気は原因があるようで、ないようなもの。
どんなに健康を気遣った食事をしていても、酒もたばこもやらなくても、病気になる時はなるのです。
次に人は後悔をします。
「もっとちゃんと健康診断に行ってたら、早く見つかったかも」
「お酒とかたばこをやめてたら」
「運動したり、食事に気をつけていれば」
そんな後悔をしたところで、もう遅い。
失われた時は戻ってこない。
でも、人はそんなことを考えたり、後悔したり、何度も何度も堂々巡りをしてしまうのです。
私も病気が分かった時、まず原因を調べました。
しかし、心臓という臓器も老化するのだという事実がわかっただけ。
自分が年をとったから、臓器も年をとったのだと。
医師も「ストレスと酒がよくない」としか言わない。
何かの原因で悪くなったのかもしれないけど、因果関係を確かめる方法はなし。
健康診断は半年に1回受けている。
お酒はたまーに飲むけど、たばこは吸わない。
あるといえばストレスくらい。
しかし、だれでも働いていればストレスはある。
食事は手作りして、市販の弁当などを買うことはほとんどない。
割と健康に気をつけた生活を送っていても、病気になる時はなるんだ…。
そうなると、もうこれはどうしようもないことなんだ、受け入れるしかないんだと思いました。
どうにもならないことは受け入れる。
それが人生においては大切なことなのではないでしょうか。
そして、後悔しないために、今を大切にしなければと思いました。
今生きていることに感謝しなければと思いました。
心臓が悪くても、毎日仕事に行くことができる。
働ける場所があって、毎月給料がもらえる。
同僚とも結構楽しく、うまくやれている。
小さいけど、マンションも持っている。
家に帰れば、テレビを観てゴロゴロして、誰に文句を言われるでもなく、のんびりできる。
子供たちも独立して、元気に働いている。
母も元気で一人で生活できている。
こんな当たり前の幸せに、自分がどれだけ支えられているか。
小さい幸せの積み重ねの上に自分がいる。
最高じゃないか。
今ある幸せにもっと感謝しよう。
そして、周囲の人たちにも感謝を伝えよう。
いつもありがとう。
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