ショッピングモールに入っているお店。
入れ替わりが激しく、新しくオープンしている店があるかと思えば、あっという間になくなってる店も多い。
そんな時思うのは
「ここで働いていた人たち、新しい職場見つかったかな」
そして、自分が失業した頃のことを思い出すのです。
失業したとき
今から十数年前に働いていた会社で、その頃業績悪化による支店の閉鎖が行われました。
それまで資金繰りがうまくいかなくなっていたことは誰の目にも明らかで、給料すら
「少し待ってほしい」
と従業員に頼んでいたような状態でした。
支店の閉鎖どころか、いずれ倒産する…。
少しでも早く退職して、次の道を探した方がいい。
一緒に働いていた女性は私より10歳年下で、支店閉鎖の少し前に退職し、介護福祉士の養成学校に行きました。
残った事務員は私だけになり、残務整理をして、退職しました。
その時、分割で100万ちょっとの退職金を受け取りました。
その後、その会社はやはり倒産しました。
失業中に…
辞めてから1ヵ月ほど、気持ちが抜け殻のようになってしまいました。
今まで休みなく働いてきたのに、ぽっかりと穴が開いたような、燃え尽き症候群のような感じ。
失業保険もあるし、しばらく休もうと思いました。
しばらく会っていなかった友達に連絡して、たくさんの人に会いました。
働いている時はなかなか会うのが難しいからと、どんどん予定を入れました。
その中で、ネットワークビジネスに誘われ、気の迷いで入会してしまいました。
少し活動してみたけど、これは難しい、無理だと感じてあきらめました。
就職活動開始
新年を迎えた時、占い師の所に行って、
「私はどんな仕事をしたらいいですか」
と尋ねると
「あなたはどんな仕事でもできます。事務でも販売でも介護でも何でもそれなりにできます」
と言われました。
何でもできるなら、どんな仕事に挑戦してもいいんだと安心しました。
毎日、テレビを観て家事をするだけの毎日に疑問を感じるようになりました。
失業保険で生活には困らないけど、これもいつかはなくなる。
やっぱり働くっていいな。
働いてこそ、休みが楽しみだし、充実する。
毎日が日曜日みたいな生活はメリハリがなくて、私には合わない。
やっぱり働きたい!
それからハローワークで探したり、新聞に折り込みを見たりして、仕事を探す毎日…。
本当は事務の仕事がいいけど、食べていくためには仕事を選んではいられません。
しかし、希望する事務の仕事はパートの採用しかない。
正社員なら高いスキルが求められる。
年齢はすでに40代後半でこれもネックでした。
履歴書を送っても、書類選考で落とされる日々でした。
自分が社会から必要とされていないという現実に、落ち込む毎日でした。
やっと決まった仕事
家から近い所に工場がある、お菓子の製造販売の会社。
時給750円。
時給制だけど、一応正社員。
希望の仕事ではないけど、思い切ってここに就職することにしました。
私が担当した仕事はお菓子の「あんこ」を作る仕事でした。
あずきを選別して、洗って、ゆでて、砂糖や水飴を入れて煮詰めていく仕事。
あんこができたら、洗い物をして終わり。
これが結構重労働で、おかげでやせました。
給料は前に働いていた事務の仕事より10万円も減りました。
ボーナスは5000円でした。
これでは生活ができない…。
働いて半年あまり、ふと目に留まった求人に
「ここに応募してみよう」
それがなかなかブラックな介護施設でした。
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