しばらく休んでいた新人の男性看護師が戻ってきました。
「多分、もう来ないと思う」
と全員が言っていたのに、ちゃんと出勤してきた。
これはよいことです。
長期休んだ理由は
「皆の期待に応えられないから」
だったそう。
「いやいや、だれもあなたに期待とかしてないわ」
と皆言っていました。
もちろん、期待に応えようとする努力が見えれば皆も納得します。
しかし、家でしてくるように言われた課題はしてこない、言われたことができていない、質問もないなど、まったく努力が見えないらしい。
しかも、まったくしゃべらないし、笑顔もないし、かわいげがない。
しばらくぶりに出勤してきても、挨拶はいつも通り首をコクっとするだけ。
「おはようございます」も「ご迷惑をおかけしました」もない。
別に迷惑はかかってないけど、こういう時は会った人一人ひとりに
「ご迷惑をおかけしました」
と言って頭を下げるのが感じいいですよね。
極めつけはお詫びのつもりなのか、缶に入ったお高めのお菓子を持ってきて、それに貼っていたメッセージ。
「ご自由にお取りください」
と書いていました。
これには皆、驚いていました。
ご自由にって、そんな書き方はないでしょう。
あまりの常識のなさにあきれました。
こんな時、いつも思うのは『親のしつけ』です。
親がきちんと教えてないから、挨拶ができない。
言葉の使い方がわからず、ご自由になどと書いてしまう。
子供の頃に親から言われたことは、意外に子供の将来に影響を与えるものです。
私は子供の頃から親に、挨拶だけは厳しく言われていました。
「近所の人に会ったら必ず挨拶しなさい」
前の日にお菓子をもらったりしたら、
「昨日はありがとうございましたって言いなさい」
それはそれはしつこく言われました。
挨拶以外、特に厳しくしつけられた記憶はなし。
今でもどうせ挨拶するなら、気持ちよくと思っているので、必ず笑顔で挨拶するようにしています。
うちの病院は割と大きいので、知らない人がほとんどなのですが、私は知らない人にでもすれ違ったら必ず挨拶するようにしています。
でも、挨拶しても無視する人が結構います。
そんな時はすごく悲しい気分になるし、もう挨拶したくないと思うけど、ついまたしてしまう。
うちの近所の小学生で、名前などもまったく知らないのですが、会うといつも大きな声で挨拶してくれる男の子がいます。
これは本当に気持ちがいいです。
親のしつけが行き届いているんだろうな、いい子に育つだろうなと勝手に思ったりします。
我が家の子供たちにも挨拶はきちんと教えたつもりですが、さてどうでしょう。
感じのいい挨拶できる大人になっているでしょうか。
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