40代介護士の転職

以前、一緒に病院で働いていた40代の女性からラインがありました。

転職を考えているそうで、その相談でした。

「今の病院が体力的にキツすぎる」

らしく、ずっと転職を考えていたらしい。

新しい仕事は契約社員で仕事内容は楽だけど、収入は下がるそうです。

契約社員で、しかも収入減なんて、まったくいいところがないと思ったけど、それだけ今の仕事を辞めたいということでしょう。

でもそんな条件のせいか、まだ転職に迷いがあるそう。

しかも、9月から新しい職場に行きたいので、1か月前に退職を申し出ようと思っているけど…とのことでした。

私は

「早く言わないと、有給休暇あげませんとか言われるよ。親が倒れて介護しなければいけなくなったとか、嘘つくしかないね」

とよくないアドバイスをしたのですが、結局彼女は退職を言い出せなかったようです。

2日後にまたラインがあり、

「上司に言おうと思ったけど、言えなかった。今、産休が2人、病欠が2人、リフレッシュ休暇中が1人いて、とても辞めると言い出せる雰囲気じゃなかった

とのことでした。

相変わらず、人手不足の病院です。

自分が辞めようと持ったのなら、後のことなんて気にせず辞めればいいのです。

人事は上司が考えることなのです。

彼女は

「みんなに悪く言われたくなかったから。いい人ぶってるだけです」

と言っていました。

私は返事のしようがなかったので、

「その職場と縁がなかったか、今は転職の時期じゃないのかもね」

「またチャンスは来るよ」

と言っておきました。

転職って、やっぱりかなり勇気がいります。

年をとればとるほど、自信はなくなるし、怖い。

今正社員なのに、あえて契約社員でも転職したいということは、今の職場がよほどイヤなんでしょうね。

介護の仕事は年齢を重ねると、体力的にも精神的にもキツくなってきます。

認知症の年寄りを相手にしていると、メンタルをやられます。

夜勤は想像以上に大変です。

一晩中起きて仕事をするということが、どれだけ大変か。

でも、夜勤をすれば手当が稼げるので収入は割といい。

だから、新しい仕事に就きたい気持ちはよくわかります。

でも、転職には確固たる意志が必要です。

絶対ここを辞めるんだ、新しい職場に行くんだと決心しなければ辞められません。

迷いがあると、ちょっと引き留められると決心が揺らぎます。

嘘をついてもでも、辞めようと思っていても、嘘がつけません。

彼女はまだ、決心できてなかったようです。

転職は収入アップとか、正社員雇用とか、何かしらのメリットがないと意味がないし、決心できないでしょう。

いい転職先が見つかることを祈るばかりです。

 

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