私が離婚して子供2人を育てていた頃の金銭事情をお話したいと思います。
住んでいる地域によって、収入や家賃相場、母子家庭に対する支援などには大きく違いがありますので、参考程度に見ていただければと思います。
その頃の私の給料は事務の仕事に就職したばかりだったということもあり、正社員ではありましたが、手取りは13万程度でした。
それに母子家庭に対する児童手当が43000円ほど。
これは子供1人に対して4万円支給されますが、2人目になると×2ではなく、プラス3000円ということで、43000円ほどでした。
元夫からの慰謝料や養育費などは一切支払われなかったので、収入としては全部で17万程度でした。
子供達の学校の教材費や給食費などは児童手当を受給していることを学校に申請すると免除され、一切かかりませんでした。
医療費は母も子も初診料を数百円払えば、後は何回受診しても無料でした。
この収入で親子3人、決してぜいたくはできなかったけど、ごはんを食べられなかったという日は一日もありませんでした。
何とか生活できたのは、やはり倹約したことでしたね。
特に家賃面は節約効果が大きかったです。
離婚して最初に暮らした家は木造の古い小さな家でした。
6畳と4.5畳のキッチン、2畳程度の物置部屋がある小さな家でした。
タンスや子供達の机2台に囲まれ、とても狭く、毎日布団を2組敷いて3人並んで寝ていました。
家賃は格安で27000円でした。
その後市営住宅へ引っ越し。
一定の収入以下であり、母子家庭だと格安で入居できるからです。
市営住宅は入居時に家賃の3か月分だけを収めればいいので、民間に比べて入居しやすいですし、退去時はそのお金は全額返ってきました。
何と家賃は9000円でした。
これは毎年の収入によって見直されるので、上がる可能性はありました。
6畳、4.5畳、4.5畳のキッチンという間取り。
少しは広くなりましたが、子供が大きくなり、布団を並べて寝るのが不可能となったので、2段ベッドを購入し、子供達はそこで寝ていました。
狭いながらも自分の空間ができたことで子供達は喜びました。
私自身は寝る場所がなく、押し入れを整理してその中で寝ていました。
それから、車を持ちませんでした。
結婚していた時は車を運転していたので、車がない生活はとても不便でした。
しかし、車は維持費はとてもかかるので節約効果は大きいです。
子供が熱を出した時など、歩いたりバスに乗ったりして病院に連れていくのが本当に大変でした。
実家が近かったので、父に車を出してもらうこともできたのですが、極力頼まないようにしていました。
「離婚するからよ」「何で風邪ひかせるの」など何かと母に責められ、それがつらかったからです。
習い事もたくさんではないですが、スイミングと空手をしていました。
長男は中学の時、塾に通っていましたが、次男は「行きたくない」と一切塾には行きませんでした。
これも多分、お金のことを気にかけてくれてたんだと思います。
思い返せば、子供達は決して私に「あれが欲しい」「これを買って」など言ってきた記憶がありません。
子供ながらに母子家庭であり、金銭面で大変なのだと理解してくれていたんでしょう。
私が通販で買い物をしたものが家に届くと、「うちは貧乏なんだよね」とよく次男に言われ、自分自身買い物を戒められました。
子供達に十分なお小遣いや高価な品物を買って与えることはできなかったけど、たまには外食をしたり、夏休みにテーマパークに遊びに行ったり、船旅でユニバーサルスタジオジャパンまで行ったこともありました。
母子家庭で生活が困窮し、食べるものもない、給食が頼りだ、などの話をよく聞きます。
そういう方は意外と高い民間の家を借りて住んでいたり、車を持っていたり、母親がパート勤務だったりします。
できれば公営住宅を探して住めるようにしたらどうでしょうか。
車も不便だけど手放した方がいいです。
仕事も選ばずに、どんな仕事でもやるという覚悟で、常に人手不足の介護施設などの安定した職場の求人に応募してみたらどうでしょうか。
自治体によって、母子家庭への支援制度も今はたくさんあるようです。
待っていても情報は向こうからはやってきません。
自分から動いて情報を探しましょう。
子供は親の大変さをよくわかってくれています。
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