先日実家に行った時、母が憤慨してこんなことを言っていました。
正月明けに妹から電話があったらしいのですが、その時の会話のことです。
母の妹は確か70歳を過ぎたくらいで、夫に先立たれている。
長男と長女がいるが、二人とも結婚していない。
長男は他県で働いており、長女は実家暮らしの会社員。
近況を少し話した後、母が挨拶代わりにこう言ったそうです。
「お兄ちゃんは帰ってこないの?結婚しないの?」
長男はしっかり者で実家に帰ると、親の生活態度に苦言を呈するらしい。
なので、親としては会いたいけど、あまり帰ってきてほしくないそう。
「別に帰ってこなくていいの」
と妹が憮然として言ったので
「何でそんなこと言うの。しっかりしたいい子じゃないの」
と母はたしなめたらしい。
そして今度は
「〇〇ちゃん(長女)、いい人いないの」
とまたいらぬことを言ったそうです。
長女の方は100キロ超えの巨漢。
そして、もう40歳を過ぎました。
一度も男性とおつきあいした経験はなく、結婚は難しいと思われます。
親としては、娘の結婚は心配でたまらないことでしょう。
母は妹と話すたび、必ず長女の結婚について触れるのです。
妹はどういう返事をしたのかわかりませんが、かなり怒って電話を切ったそうです。
「あんなに怒らんでもいいのにね」
と母は私に言うのです。
「ただ、いい人いないのって聞いただけなのに」
それが余計なお世話なの!
母はこういうことがちっともわからない人です。
挨拶代わりのように
「結婚しないの?」
「子供はまだ?」
「2番目はまだ?」
そんなことを平気で聞く人です。
あのくらいの年代の人ってこういうデリケートな問題に対して、デリカシーのない発言をする人が多い印象。
失礼なことを言ったという自覚もないから、タチが悪い。
言われた相手がどんな気持ちになるか、考えが及ばないという想像力のなさ。
私がその度に何回も
「そういうこと言うと傷つく人がいるから言ったらダメ」
「結婚しようがしまいが、いらん世話よ。余計なこと言ったらダメ」
そう話すのに、わかってくれません。
自覚もなく、ただふてくされて
「もう言うのやめた」
なんて言ってます。
でも、こういう人はすぐに忘れて、また同じことを言うのです。
ずっと前も子供になかなか恵まれない姪っ子に対して、面と向かって
「子供はまだ?」
と聞いていました。
不妊治療の末にやっと第一子に恵まれた後も
「二人目はまだ?」
と聞いていました。
本当にどうしようもない人です。
うちの息子たちのことも
「早く結婚させなさい」
とうるさい。
本人が決めることだと話しても、わかってもらえません。
この人は何回言っても説明しても、理解しようとしないし、自分の考えに凝り固まっている。
聞き流すしかないなと思っています。
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