ブラックな介護施設に勤めている友人が、今月いっぱいで退職を決めたそうです。
夜勤手当が6000円から3000円に下がったことが一番の理由。
そして、パート勤務の人ばかりなので、正社員の仕事の負担がものすごく大きいことが理由だそう。
月の半分が夜勤だそうです。
また、勤務体制にも悪い変更がありました。
今までは夜間に急に体調の悪くなったお年寄りがいた時、オンコールと言って看護師を呼ぶというシステムがありました。
ほとんどの老人ホームではそういう体制がとられています。
しかし、その施設は人件費削減のためにそのシステムをやめたそう。
なのでもし、体調の悪いお年寄りがいたら、夜勤の介護士が自分でワゴン車にお年寄りを載せて、病院まで搬送しなければならないそうです。
救急車を呼ぶのはダメなんだそう。
介護士が搬送先の病院も探すそうです。
そんなバカな話があるでしょうか。
介護士は夜間はユニットに1人だけなので、隣のユニットの介護士に留守番をお願いして、お年寄りをたった1人で搬送することになります。
ストレッチャーにお年寄りを載せて、車に乗せて、運転して…ということをたった一人で行うというのは、かなり厳しいと思います。
友人は「絶対私には無理だ」と怖くなってすぐに退職を決めたそうです。
他にも正社員の介護士が5人、今月で辞めるとか。
異常事態ですよね。
その代わりに、介護福祉士免許を持ったインドネシア人が5人ほど来る予定だそうです。
免許は持っているかもしれませんが、インドネシア人とのコミュニケーションはどうなんでしょうか。
その会社は人件費の削減ばかりに必死で、働く人の福利厚生や利用者のお年寄りの安全などは何も考えてないように思えます。
介護施設はたくさんありますが、安い給料で介護士をこき使い、低レベルな介助しかできていないという施設は多いです。
働く人を大切にしないということから、お年寄りも大切にしない施設だということがわかるのではないでしょうか。
その会社は地元でも結構大きな会社で、たくさんの施設を持っているのですが、内情は言わずもがなですね。
友人は、来月から訪問介護の仕事に就くことに決めたそうです。
訪問介護は夜勤はありません。
しかし、時給が1100円ほどとのことで、大幅な給料減になるらしいです。
今まで夜勤で稼いでましたから。
でも、給料は下がるけど、夜勤がないので体力的にも楽になるし、急変時の精神的な負担もなくなります。
友人は60歳を超えているので、今までかなり体力的にきつかったと思います。
夜勤というのは、かなり体に負担がかかるものです。
年をとったら体調を最優先にして、無理のない働き方をしていった方がいいと思います。
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