60代の女性の先生の努力
職場にいる60代半ばの女性の先生は、人の名前を覚えるのがとても早いです。
教員という職業は異動がとても多いのですが、新学期から間もない頃、すでに先生たち全員の名前を覚えていました。
私よりずっと年上なのに、すごいなあと思っていました。
その人の名前の覚え方は、
うちの学校では入学式の後に、保護者に配る用に職員写真を撮影します。
彼女はその写真を参考にして、名前を知らない先生がいたらすぐに調べて頭に入れるそうです。
そして、「〇〇先生、おはようございます」と呼んで、記憶を確実にしているそうです。
やはり、覚えるということには努力が必要なんですね。
男性事務員さんもすごかった
学校の事務担当の人は事務室にいるので、なかなか先生たちと接することがなく、名前を覚える機会がありません。
4月の終わり頃、ある男性事務員さんに呼び止められました。
ちゃんと私の名前を呼んでくれたので、ちょっと驚いて
「よく名前をご存じですね。全然話したことないのに」
と言うと
パソコンのデスクトップに先生たちの顔写真を貼りつけて、覚えるまで何回も見ていると言っていました。
何事も覚えるためには、陰の努力が必要なんですね。
すごいなあと感心しました。
私の記憶力
それに比べ、私は覚える努力というものをまったくしません。
なので、人の名前も覚えません。
どうしても覚えなければならない人のみ、覚えます。
だってもうアラ還ですよ?
年のせいにしてしまうけど、もう頭の許容量はいっぱいいっぱい。
記憶力がないのは年のせい?
だいたい40歳くらいになると、以前より人の名前を覚えられなくなった……という悩みを持つ人が増えるようです。
でもそれは勘違いらしい。
最近の研究では「年をとっても覚える力はそれほど衰えない」ことを示す証拠が明らかになっています。
米タフツ大学の研究グループによると、
「年をとると記憶力が衰える」という思い込みが、自分の記憶が正しいかどうかの自信をなくす要因の1つになっていると指摘しています。
では、なぜ年をとると記憶力が衰えると思われているのか。
年をとり人生経験を積み重ねていくと、脳に蓄積されている情報量は膨大なものになっていきます。
たくさんの情報の中から必要な情報を取り出す作業が大変になってくるから、なのだそうです。
加齢による影響はあまりなく、努力次第で記憶力は高めることができるそうです。
私の記憶力の衰えの原因は、努力が足りなかっただけなんですね。
何でもかんでも年のせいにするのは、もうやめにした方がよさそうです。
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