お店でクレームを言ったら

黒いフライパンで焼き肉

ある日の夜、同じ職場だった人と食事に行きました。

彼女が「久しぶりにステーキが食べたい」と言うので、全国チェーンの〇〇〇クスに行きました。

7時頃だというのに、お客さんはまばら。

「平日だからかな」

と入店。

注文して、あまり待つことなくステーキが運ばれてきました。

しかし、肉がぜんぜんジュージューいってない。

多分、鉄板が熱くないのでしょう。

頼んだみすじ肉は、中が完全にレアだったのですが、硬くて切るのが難しい。

あまりにレアなので、少し焼きたいと思っても、鉄板が冷めているので焼けない。

そんなに高いお肉ではないので、それほどのクオリティを求めるのは間違っているとは思います。

しかし、せめてステーキは熱々で、ジュージューいってほしいではないですか。

ステーキ屋という看板を掲げている以上、それなりの値段でもおいしいものを提供するのが本当だと思います。

「何かいまいちだね」

とお互いに言って、

「クレーム言うのはあんまり好きじゃないけど、ちょっと言ってみる?」

ということになりました。

ほとんど食べ終えた頃、お店の人が鉄板を下げに来たので私がこう切り出しました。

「鉄板が全然熱くなくて、ジュージューとか全然いってなかったんですけど、こんなものなんですか」

「そうでしたか。申し訳ございません」

お店の人はそう言って謝ってきました。

「その状態を見ていただいたらよかったんですけど、時間もかかるし、早く食べないと余計に冷めるし。正直言ってがっかりしました」

私がさらにそう言っても、お店の人はただ「申し訳ございません」と謝るのみ。

その後、友人と

「やっぱり責任者呼んでとか言えばよかったかな」

「あの人、責任者に伝えたかな。ステーキ焼く人に直接クレームありましたとか言えないよね」

「こういう時は責任者が出てきて、ちゃんと謝るべきじゃないかな」

などと話しました。

会計はさっきのお店の人がしてくれました。

「申し訳ございませんでした」

とついでのように謝ってきたけど、「ああ、はい」とだけ言ってお店を出ました。

何となく、誠意を感じなかった。

クレームなんか言わずに、金輪際お店に行かないということもあります。

こういうのを「サイレントクレーマー」というそうです。

だからこそ、お店はクレームを大切にしなければならないと私は思います。

クレームを言う方もパワーがいりますから。

ワーワー騒いで、責任者だせとか、土下座しろとかいう変な人も確かにいます。

しかし、こちらはできるだけ丁寧に、波風立てずに言ったつもりです。

割引券が欲しいのではなく、誠意が欲しかった。

カウンター越しに会計のついでに謝るのではなく、責任者らしき人が出口まで出てきて、きちんと対応してくれたら、こちらの気持ちも違ったと思います。

クレームに対する対応について、お店側ももっと勉強してほしいと思いました。

そして、多分もうこのステーキ屋さんには行かないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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