専業主婦はいいものなのか

少し前のデータですが、2005年の「第15回出生動向基本調査」によると、男性がパートナーに望むライフコースについて、女性に専業主婦を期待している男性は10.1%だそうです。

つまり、専業主婦になってほしいと思っている男性は10人に1人ということ。

今から34年前の20~30代の男性は3人に1人以上が女性に専業主婦になってほしいと思っていたそうなのですが。

やはり経済的な問題でしょうか。

時代は変わりましたね。

そして、現在家庭を持って働いている女性は「働きたくない」という理由で専業主婦になりたいという人が3割以上いるそうです。

確かに働きながら家事、育児をするのは本当に大変です。

夫が家事や育児に協力的ならよいのですが、夫の帰りが遅かったり、協力のない家庭では女性にばかり負担を強いられます。

私がまだ若い頃、仕事を始めた頃も夫の協力がまったくなく、仕事帰りに子供のお迎えに行き、ご飯を作って食べさせ、1人で2人の子供をお風呂に入れ、寝かしつけていました。

忙しくてイライラしてばかりでした。

でも、私のパート収入がだんだんと家計にとってなくてはならないものになると、もう仕事を辞めることはできませんでした。

忙しくて大変なのは当たり前、でも時間を有効に使って家事も効率よくしていたと思います。

職場では同僚との会話も楽しかったし、色々情報交換もできるし、仕事に行っている間は家庭でのイヤなことも忘れられました。

同僚とバスハイクに行ったこともよい思い出です。

先日、職場の人にこんな話を聞きました。

42歳の同級生は専業主婦。

夫と子供2人がいる。

少し前に、一戸建てを建てた。

家は広くてまだきれいなはず、なのにまったく片付いていない。

片付いていないどころか、モノがあふれてぐちゃぐちゃらしい。

食器が大好き、雑貨が大好きでモノがとにかく多い。

専業主婦で、時間もたっぷりあるはずなのに。

ブクブクと太っていて、元気がなく、心を病んでいるように見えたらしい。

この話を聞いた時、私は思いました。

「専業主婦してるとやることがないから、余計なことを考えすぎて病気になるんじゃないか」

「仕事してたら、外に出て気分転換できるのに」

その話をしてくれた彼女も、私と同じようなことを言っていました。

私も専業主婦の時代が4年くらいありました。

専業主婦になるならまず、経済的な問題をクリアしなければならないでしょう。

一般的に若い男性ではそれほど高い年収の人はいません。

少ない給料でもやりくりできる、家計管理能力があるといいでしょうね。

そして、専業主婦はヒマで退屈です。

こんなことを言うと非難を浴びそうですが、家事はやろうと思えばキリがないし、最低限であればそれでもよい。

家事を一通り終えてしまうと、することがなくなってテレビを観ながらお菓子を食べてしまったり、ダラダラ過ごしてしまう。

私が専業主婦の頃、毎日そんな生活をしていると社会から取り残されているようで、いつもモヤモヤしていました。

趣味を追求したり、家の中を片づけたり、時間を上手に使える人はいいかもしれません。

そして家にじっとしていると、考えなくていいことまで必要以上に考えてしまうのではないでしょうか。

することがないので、あれやこれや考えすぎてしまう。

相談する人もいない。

友人もそれぞれ家庭を持ったり、仕事をしたりしていて、会ったり話したりするのはなかなか難しい。

こちらの専業主婦さんも、仕事を始めてみたらよいのではと思います。

ブランクが長いと、思ったような仕事に就くことは難しいかもしれませんが、何でもいいので働いてみれば、働いている間は家のことを忘れて、気持ちを切り替えることができるのでは。

そして、働いているからこそ休みが嬉しいし、有効に使おうとします。

お金だけの問題ではありません。

働くことで生きがいが見いだせるかもしれません。

専業主婦、懐かしいな…。

もしあの頃に戻ることができたら、ゆっくり子供を遊んだり、家のことをちまちまとやりたかったなと思ったりします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました