赤ちゃん忘れ症候群というのがあるそうです

コストコ駐車場の車の車内に、0歳児が置き去りにされて死亡するという痛ましい事件が発生しました。

最初にこのニュースを聞いた時、

この灼熱の中、今だに子供を車内に残して買い物をする、非常識な大人がいるんだなとあきれましたが、

話はそう簡単なものではなかったようです。

最初に報道されたときのネットの反応は、親を犯罪者扱いするようなものが多かったですね。

「親の資格ない」「人殺しと一緒」

そして、親がお互い、「相手が連れていったと思い込んでいた」と言う報道になると、これはこれでまた

「そんなことあり得ない」「意図的に赤ちゃんを置いていったのでは」

などヒートアップ。

確かに、赤ちゃんの隣に座っていたのは母親らしいし、店内で2組がまったく接触がないというのもおかしいし、

誰も赤ちゃんのことを気に掛けなかったのかと不思議に思います。

何か事情があったのかもしれません。

でも、子供さんを亡くされた家族は、どんなに悲しくつらい気持ちでしょうか。

夕方のニュースでこういう状態を

「赤ちゃん忘れ症候群」

と言うらしいと言っていました。

今回の事件だけでなく、これに近い事件は過去に何度もありましたね。

お父さんが、子供を保育園に預け忘れて、そのまま車内に置いて死亡させた事件とか、

帰宅した両親が子供を車から降ろし忘れて、死亡させた事件とか、本当に多くの事件がありました。

海外でもこのような車内の子供の置き忘れは後を絶たないそうです。

こういうことは特別なことではないのですね。

人というのは、本当に「忘れてしまう」そうです。

ただ会社に行くという習慣だけならいいのですが、途中で子供を保育園に預けるという違ったタスクが課せられると、脳が誤動作を起こしてしまうことがあるんだそうです。

また、高いストレスや仕事の悩みがあったり、突然の出来事があると、するべき行動を忘れてしまうそうです。

アメリカのデビット・ダイアモンド博士がこれを『赤ちゃん忘れ症候群』と名付けたそうです。

今回の家族の場合、ストレスや突然の予定変更などがあったかどうかわかりませんが、このようなことは誰にでも起こりうるということは頭に入れておいた方が良さそうです。

ニュースでは、未然に防ぐ方法として、貴重品を車の後方に置いて、あえて後ろを見る習慣をつけるとか、

チャイルドシートを運転席から見える場所に設置するとよいと言っていました。

コストコの赤ちゃん置き去り事件のご家族は、住所も名前も特定されていて、もしかしたら家に押しかけられたり、嫌がらせもあったかもと思うと、心が痛みます。

もうこれ以上、ご家族を責めるような発言はしない方がいいのではと思います。

 

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