資生堂が『早期退職者を1500人募集した』とニュースで報道されていました。
1500人は資生堂の全従業員の1割に当たるそう。
資生堂はコロナ禍からの業績悪化から抜け出せていないそうです。
現在の資生堂のブランド力は、外資のシャネルやサンローランに比べればそれほどでもないと思うかもしれません。
でも、私が美容部員として某化粧品会社で働いていた40年近く前の資生堂はすごかった。
資生堂のコーナーはどの店でも一番広く、特等席で、多くの美容部員が働いていました。
その頃の化粧品コーナーは外資系よりも日本のメーカーが圧倒的人気。
資生堂は特に努力しなくてもお客さんは勝手に来てくれるし、売り上げは売り場でいつも1番。
なかなか売れずに四苦八苦している他メーカーとは一線を画していました。
そして資生堂の美容部員は給料が高いことで有名でした。
しかも、新製品が出ると、その見本(テスター)全種類が全員に配られていたそうです。
これはうらやましかった。
どうせなら資生堂の美容部員になればよかったと思いましたが、資生堂の美容部員は美人が多かった。
私には無理だなと思ったものです。
あれから月日は流れ、ネット購入が増え、お客さんが店頭で美容部員に相談して購入する時代ではなくなりました。
私も化粧品店で化粧品を買うことはなく、ほとんどネットで購入。
80代の母も化粧品店で強引に勧められるのが嫌で、ドラッグストアで買っています。
化粧品店に行くと、欲しいものより高いものを勧められたり、余計なものまで買わされたりすると言うイメージがありました。
強引な美容部員に対し、「NO」が言えない人が多かった。
そんな人たちがだんだんとドラッグストアやネット販売に流れていったのだと思います。
資生堂はいつまでも店頭販売にしがみついていたことが、業績不振につながってしまったのかもしれません。
資生堂はブランドが増えすぎて、お互いが競争してしまい、それが足を引っ張っているという話もあります。
それでも資生堂は日本を代表する化粧品会社。
私たちの憧れをこれからも大切にしてほしいと思います。
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