『非常識にもほどがある』を観て

阿部サダヲさん主演の「非常識にもほどがある」が面白い。

毎週、「昭和ってこんなんだったな」と思いつつ見ています。

あの頃はスマホなんてなかったから、手軽に写真や動画を撮る手段もなかった。

SNSもなかったから、世の中に発信するなんてこともなかった。

令和の時代は、SNSの発達で生きづらくなった気がします。

確かによい面もあるのですが、SNSの発達は怖い。

色々と問題になったバイトテロとか、お店に迷惑をかける様々な行為。

それがいったんSNSに流れると、止めることはできず、多くの人の目にさらされ、お店に損害を与え、犯罪行為とみなされる。

私たちが若い頃、高校生とか20代の前半の頃は結構やんちゃなことをしていた人もいた。

酔っぱらって、薬局の前に置いてある『サトちゃん』という象の置物を家に持って帰った人。

バス停にあったベンチを持って帰った人もいた。

酔っぱらってケンカしたり、何かを壊したというのはよく聞く話だった。

バスの中に貼ってある「降りる時はこのボタンを押してください」のシールをはがして持って帰った子もいた。

でも、その頃は防犯カメラもなく、録画できるスマホもなかったので、その時だけの友人たちとの『おふざけ』だですんだ。

『若気の至り』だった。

つい気が大きくなり、盛り上がって調子にのって何かをやらかしてしまった…という経験がある大人は結構いたはず。

でも、その大人たちは今、そんなことはまったくなかったかのように、

「最近の若者は」

と昔から立派な大人だったようにふるまう。

未熟な若者に厳しい制裁を求める。

過ちをたったひとつでも犯した人間は、もうこの世で生きることはできない。

そんな世の中にしてしまうほど、私たち大人は偉くも立派でもないはず。

だから、お店に損害を与えた若者たちがまた、立ち直れる世の中になってほしい、チャンスを与えてあげてほしいと私は思うのです。

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