短期間の入院であれば気にすることはありませんが、1ヵ月以上など長期にわたる入院となる場合、心得ていた方がいいと思うことをお話します。
私は療養型病院に介護福祉士として勤務しているアラ還です。
リハビリを目的とした病院なので、短くても1ヵ月、普通は3か月程度入院します。
長い人では3年以上入院している人もいます。
こういう人は行き先がない人です。
家に帰っても自分では生活できない。
面倒をみてくれる人もいない。
施設を希望しても、空きがなかったり、施設から様々な事情で断られる人です。
こうなると、何年も入院するはめになります。
うちの病院は行き先はない人にそれほど強く「退院しろ」とは言わないので、ずーっといることになります。
入院患者は長く入院していると、ストレスが溜まってくるのがわかります。
だいたいわがままになります。
うまく入院生活を送るコツです。
余計なことを言わない
しゃべりすぎはよくないです。
この看護師は話しやすい、優しいと思って、他の患者のことや看護師、医者のことをあれこれ話すとロクな結果になりません。
看護師は決して味方ではありません。
すぐに周囲に話します。
ちょっと話したことが大きなトラブルになったり、問題になることがあります。
何か聞かれても必要最低限の会話にしておきましょう。
他の入院患者とは一線を画しておく
私が勤めている病院は4人部屋です。
もちろん個室もありますが、個室は重篤な患者が入院するようになっています。
同じ部屋の患者とは話すことも多いかもしれませんが、親しくなりすぎるとロクなことがありません。
親しいと思っていた相手が、実は自分のことを疎んじていて、陰で職員に苦情を言っていたということがよくあります。
入院患者は閉鎖的な空間にいるし、今は面会もできないので、余計に内にこもってしまいます。
そのため、ちょっとした話の行き違いから患者同士トラブルになることも多いのです。
友達を作ろうなどとは思わず、挨拶程度にとどめた方が良さそうです。
眠れないと言わない
眠れないという訴えは多いです。
しかし、入院しているのですからそこにベッドがあり、ついつい横になって、いつの間にか寝てしまうということがよくある。
そうすると、夜は眠れませんよね。
しかも、入院してきてしばらくは、布団や枕に慣れずに眠れないのは当たり前です。
それなのに、
「眠れないんです」
と言う患者たち。
すると、すぐに眠剤が処方されます。
眠剤はクセになります。
飲み続けると副作用があるとも言われています。
止めると離脱症状といって、依存性が表れることがあります。
不眠はもちろん、イライラ、動悸、幻覚などが起こることも。
最初からなるべく飲まない方がいいですね。
仕事をしているわけでもなし、夜眠れなかったらちょっと昼寝をするなどで、睡眠を補えばいいと思います。
文句や主張をしない
医師や看護師の言うことに不満があっても、文句を言わないことです。
医師はプライドが高いので、患者がネットで見た情報を披露すると機嫌が悪くなります。
看護師は医師の指示通りにしか動けないし、医師が出した処方の薬を確実に飲ませることが大切な仕事。
それなのに診療のことにあれこれ文句を言ったり、薬を飲みたくないなどと言うと看護師は本当に困るだけ。
「色々口うるさい人」
「めんどくさい人」
としか言われません。
色々と文句を言ったり、要求が多いとそのうち、
「早く退院したら」
「精神を病んでる人」
とまで言われます。
そうなると、何を言っても相手にされなくなります。
まとめ
入院生活をうまく送るには、医者や看護師の言うことを素直に聞き、余計なことを言わないことが大切です。
入院生活は考える以上にストレスが溜まるものです。
コロナ禍で面会が一切できなくなり、患者さんも孤独を感じることが多いようです。
余計なことを言わず、少しでも早く退院できるようにリハビリを頑張るしかないようです。
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