認知症高齢者に対応するには、「忍耐」この一言に尽きます。
怒らない、イライラしない。
お年寄りのペースに合わせる。
これが大切です。
お腹空いた 何か食べたい
今食事が終わったばかりなのに、「お腹空いた、食べるものない?」と言うお年寄り。
認知症高齢者は満腹を感じるということがないのでしょうか。
お腹いっぱい食べた後でも「まだ食べてない」「お腹空いた」と言います。
「さっき食べたよ」と言っても「食べてないよ」と言う。
何度も何度も「食べてない」と言う。
最後にはこちらも大声で、「もう食べたの!」と言ってしまいます。
こういう時の対処法ですが
「まだ食べてないんですね」とまずお年寄りの気持ちを受け止める。
「今作ってますから、もう少し待って下さいね」と言う。
「ちょっとお茶でも飲みませんか」と気持ちをそらす。
まあこんな感じでしょうか。
財布がない バッグがない
これは困った問題です。
〇〇がないとか、誰かに盗まれたとかと言う訴えは、対応に苦慮します。
「お金なんか持ってないでしょ」
「私は知りません」
なんて言ってしまうことが多いですよね。
こういう時は一緒に探してあげましょう。
納得するまで、一緒に探しましょう。
探し疲れたら、「お菓子でも食べて休憩しませんか」と言ってみましょう。
お菓子を食べながらとりとめのない話でもすれば、財布のことは忘れているかもしれません。
トイレに行きたい
これは、もう何回でも連れていくしかありません。
お年寄りはトイレが異常に近いです。
一回トイレに行くと言ったら、トイレに行くまで納得しません。
何回でも連れていきましょう。
忍耐が必要です。
風呂に入りたくない
お風呂がイヤだというお年寄りは多いです。
施設や病院では「家で入ってきたからいい」などと言う人が多いです。
身なりが気にならなくなってきて、お風呂がめんどくさく感じたり、羞恥心から嫌がる人も多いようです。
こういう時は「一緒に入りましょう」と明るく言ったり、
「ここのお風呂は広くて気持ちいいですよ」
「温泉の入浴剤を入れてますから、気持ちいいですよ」
こんな風に言うと「じゃ、入ろうか」ということがあります。
だまして浴室に連れていったりするのは、かえって悪い結果を招くことがあります。
無理強いはしないようにしましょう。
最後に
認知症高齢者は怒られると「怒られた」という事実だけが心に残るそうです。
認知症の人を怒っても何も変わりません。
怒ったからといって、言動や態度を改めることはないのです。
それなら、気持ちよくお互い笑顔でいられるようにしましょう。
現場で働いている私たちでも、なかなか難しいことですが。
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