私は介護福祉士として病院で働くアラ還女性です。
介護士として働いて10年以上になります。
この間、介護職の人の給料あるあるのYouTubeを観ました。
介護職というのは昔から、「誰でもできる仕事=お手伝いさん」のように世間から認知されていたと言われています。
そのため、専門性を認められず、給料が低いことが当たり前になっていると言われています。
このYouTubeに出ていた若い男性3人はデイサービスに勤めていた経験があったそうで、その時の給料が手取りで11~13万程度だったと言っていました。
デイサービスは夜勤もないし、介護福祉士の資格をとっていなかったので資格手当もなかったらしいのですが、それにしても低いですよね。
私の友人もデイサービスに勤務している人がいますが、やはりこれくらいの給料らしいです。
ボーナスは給料1ヵ月分だそうです。
実家暮らしならまだいいですが、一家を支えていかなければならない人はこの給料では厳しいですよね。
ここで、私の10月の給料を公開します。
夜勤7回で26800円、住宅手当(13500円)、通勤手当(12000円)も含みます。
183000円です。
安いと思いましたか?それくらいだと思いましたか?
デイサービスよりは高いですが、夜勤があって体力的にはキツイし、委員会の仕事、担当患者の看護計画の作成、評価など、責任の重い仕事があるので、それは相応だと思います。
つまり、まったく夜勤をしなければ給料は15万ほどということですし、そのうち通勤手当が12000円ですから、本当の手取りは14万もないということになります。
介護の仕事を始めて10年以上になりますが、給料が20万円を超えたことは一度もありません。
国家資格を持っているとはいえ、夜勤をしなければアルバイトの人と変わらない給料、しかもキツイ、汚い仕事。
これでは介護の仕事につこうという人がいないのも当然ですよね。
でも、安い給料ですが、資格がなくても働けるので、仕事がなくて困っている人には介護の仕事はおススメなんです。
今日、スマートニュースを見ていたら、コロナで失業長引く女性、急増34万人「事務職の仕事見つからない」という記事がありました。
総務省の労働力調査では4~6月の3か月平均で失業期間が6か月を超えた女性は34万人に上っているとか。
東京都内で暮らす30代のシングルマザーは4か月勤めた税務署での短期アルバイトが昨年4月に契約満了で終わると、その後8か月にわたって仕事が見つからない日々を過ごしたという。
昨春までは事務系の派遣社員などで生計をたてており、引き続き派遣会社の紹介する求人に応募したが数十社から落とされた。その間、事務系の職業訓練学校に通って簿記や英語の会計を学んでも状況は好転しなかったという。
仕方なく、今は100円均一の店レジ打ちのアルバイトをして家計をつないでいて、手取りは月10万程度。「子どもの教育費をためるためにも転職したい。何回も書類選考で落とされ、自分のせいなのかなと落ち込んでしまう」と話していたそう。
8月の有効求人倍率は、1.14倍だが、分野別にみるとばらつきがある。介護や建設工事関連は3~8倍の一方、一般事務では0.28倍だという。
これを読んで思ったのは、厳しい言い方かもしれませんが、このまま派遣会社の紹介で短期の事務のアルバイトを続けても、いつ契約を切られるかわからないし、子供との生活の安定を望むのであればすぐにでも、介護の仕事を探すべきだと思います。
子供がいる30代の女性に事務の仕事なんてあるわけがありません。
子供が熱を出したとか、子供の学校行事などで休まれるとあてにならないと考えるのが、雇う側です。
簿記をちょっと勉強したくらいでは無理です。もっとスキルの高い人がいっぱいいます。
独身の若い女性でも仕事に困る今の世の中、事務の求人倍率は0.28倍という狭き門なのに、考えが甘いと思います。
それに比べて建設や介護の仕事の求人倍率がいかに高いか、この記事を見るとよくわかるでしょう。
皆、キツイ、汚い仕事を避けているのです。
子供を抱えて食べるのにも困る状況なのに、それでも一般事務がいいと言っている、考えが甘すぎます。
このままではずっとアルバイト生活で、カツカツの生活しかできないし、子供に満足な教育を受けさせることもできないでしょう。
介護は資格がなくてもできます。夜勤もあるけど、子供がいるなら事情を話せば昼間だけの勤務でも大丈夫。
頑張って働けば、正社員への道も開けるし、ボーナスだってもらえるし、資格取得もできます。
介護業界には、離婚して子供を育てている人が多いです。仕事がなくて、介護に流れてきたという人が多いです。
私はこの女性に介護の仕事を勧めたいです。
そして、少しでも生活を安定させてほしいです。
自分もそうやって自分の道を切り開いてきたから。
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