親ガチャについて思う

親ガチャとは

最近、「親ガチャ」という言葉を知りました。

「親ガチャ」とは「人生は生まれた環境、つまり親によって決まる。だが親は選べない、運だ」ということです。

これをガチャガチャに例えたところが面白いし、よく思いついたなと思います。

ここでは、主に親ガチャの経済的な面から書きたいと思います。

裕福な親であれば、欲しいものは簡単に手に入るし、習い事や塾なんかもどんどん行かせてもらえるし、大人になって就職がうまくいかなくても家でゴロゴロしてればいいし、親のコネであっさり就職できるかもしれない。

品物に限らず、何かと親からの援助が受けられると思われます。

親が貧乏だったら、子供の時からアルバイトしたり、中学までしか行けなかったり、欲しいものも手に入らず、食べるものにも困る生活。

親がちゃんと働いているのに貧乏なら仕方ないけど、父親が働かずに暴力ばかりふるって生活がどん底とか、母子家庭で生活がかなり苦しいとか。

親の経済的状況で、子供の生活がかなり影響を受けるのは間違いありません。

親の経済力と子供の学力の相関関係

また、親が金持ちだと子供の学力が高くなる傾向にあると言われています。

塾に行かせたり、家庭教師をつけたりすることが容易にできるからか、子供の様子を見てやったり、サポートできるからでしょうか。

学力が高くなれば、将来の収入も高くなる傾向にある一方、学力が低いと将来の収入も低くなると言われています。

家庭が貧乏で、学力が低ければ、いい会社に就職できず、高い収入を得ることができない。

だから結婚しても子供に教育を受けさせるお金がない。

だから子供の学力が低くなり、子供はいい会社に就職できない。

そしてこれはずっと続いていく。

つまり負の連鎖が起こるのです。

親によって人生が変わった実際の例

何年か前、60歳の男性が生まれた時に産院で取り違えられ、貧しい他人の家庭に育ち、その産院を訴えて勝訴したというニュースがありました。

育ての父親は男性が2歳の時に亡くなり、母と子供3人生活保護を受け、男性は中卒で働きに出て、今はトラックの運転手をしているという。

対して、実の親は裕福で、十分な教育を受けさせる余裕があり、取り違えられた相手の男性と実の弟たちは全員大学に進学し、会社経営や一部上場企業に勤務しているという。

判決は育った環境の格差が学歴の格差につながると指摘するものだったらしいです。

これも「親ガチャ」ですよね。

親の経済力によって子供の生活がかなり左右されるというのは、まず間違いのない事実だと思います。

しかし経済力があるあまり、多額の金銭を子供に与え続けた結果、子供が道をそれてしまったということもよく聞きます。

子供にとっての幸せとは

以前何かで読んだのですが、子供にとって一番幸せなことは、親がいつも機嫌がいいことだそうです。

そんなことが何で?と思う方もいるかもしれません。

お金の苦労をしないですむとか、そんなことの方が大切な気がしますよね。

でも、お金がたくさんあることが幸福ではないのです。

お金があっても両親が不仲でいつもけんかしている。

仕事や家事が忙しくてイライラしている。

何かで悩んでいつも不機嫌な顔をしている。

そんな家庭にいるのは子供にとってつらいのです。

親が一日中、機嫌よくいることはなかなか難しいですよね。

しかし、イヤなことやつらいことがあっても子供の前だけはそんな顔を見せないようにしませんか。

子供はそういう親の表情を実によく観察しています。

親が不機嫌だったら、子供なりに気を遣ってお手伝いをしようとしたり、話しかけないようにしたり、子供は健気です。

反対に親がいつも機嫌よくしていたら、子供の精神が安定します。

安心して親に頼れるからです。

ニコニコできない時はもちろんあると思いますが、そんな時は子供の前で口に出して「お母さん、こんなことでつらいんだよ。泣きたいんだよ」と正直に話してみればよいのではないでしょうか。

子供なりに「大人でもこんな時があるんだ、仕方ないことなんだ」と理解できると思います。

そのかわり、普段は笑顔で子供の話を聞いてあげればいいのです。

子供は大人が思うよりもずっと大人です。

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