私は療養型病院に勤務する、アラ還の介護福祉士です。
前の職場で一緒だった友人と食事に行きました。
彼女は勤続12年。
今度退職し、新しい施設に就職することが決まりました。
新しい職場に不安はあるものの、今の職場を辞めることができることの安堵感の方が大きいと言っていました。
しかし、40日近くある有給休暇を消費することができず、もちろん買取もしてもらえないとのこと。
私が4年前に辞めた時も同じ状況で、有給休暇は30日ほど残っていたのに、月末の3日間しか有給休暇をもらうことができませんでした。
現在勤務中の職場で「有給休暇を全部消化させて下さい」とは言いずらいのをいいことに、この仕打ちです。
これは許されるのでしょうか。
退職時の有給休暇取得状況
退職を伝えてから何日有給休暇を取得できたかというアンケートに対し、
0~8日が約半数で、17日以上取得できたのは、17%程度だということです。
退職する時に残っていた有給休暇を全部消化できたかどうかというアンケートでは、
「いいえ」と答えた人がやや多い結果でした。
なぜ消化できなかったのかというと、「消化しずらい雰囲気があった」という理由が半数以上だということです。
職場が忙しく、有給休暇をとりたいなどと言い出しにくい雰囲気であるというのはよくわかります。
私が以前勤務していた特別養護老人ホームも人手不足で、もしも有給休暇を下さいなどと言おうものなら、何と言われていたかわかりません。
介護チーフが歯に衣着せぬ物言いをする人だったので、
「あんた、この状況見て、よくそんなことが言えるね」
などと言われ、何も言えなくなってしまうのが分かっていました。
辞めるのだから何と言われても構わないのですが、最後の最後にイヤなことを言われたくないですよね。
変な意味で「立つ鳥跡を濁さず」のような感じで退職しました。
有給休暇消化のしかた
まず、退職をする気持ちが決まったら、何日有給休暇が残っているのか、把握することが大切です。
そして、勇気をもって上司に有給休暇を全部消化したいことを伝えます。
これは労働者の権利なので、上司は拒否することはできないそうです。
しかし、話がこじれそうなら、労働基準監督署に行って相談してみるとよいそうです。
私の職場では
私が今勤務している病院は、退職する時は全ての有給休暇を消化できます。
ほぼ1ヵ月間、まったく出勤せずに給料をもらうことができます。
こういう点ではここに就職してよかったなと思います。
ある程度の規模の企業であれば、このような権利は与えられるし、権利を行使することも当たり前で、何も遠慮することはありません。
しかし、ほとんどの企業では普段からも有給休暇はとれないのが実情です。
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