10万円の支給書類が来た
せっかちな私の母からまた電話。
「10万円もらえるやつ、手紙が来たから書いて。私にはよくわからん」
いつもながら説明が雑。
どうも、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金のことのようです。
内閣府のホームページによると、
- 令和3年度住民税(均等割)が非課税の世帯
- 新型コロナウィルス感染症の影響で収入が減少し、世帯全員が住民税非課税相当となった世帯
が10万円を受け取れるそうです。
1の場合は市区町村から申請書が届きますが、2は住民登録のある市区町村に申請が必要とのことです。
うらやましいなー。
母は年金生活で住民税は非課税。
申請書が来ているので、それに記入して送り返すと支給されるよう。
しかし、母はこんな書類が来ても開けもしません。
「見てもわからないから」だそうです。
開けて読んで、少しは理解しようとすればいいのに。
これも頭の体操でしょう。
そう私が言っても
「だってどうせわからんもん。近所のFさんだってね。どう書いていいかわからんで、友達の娘さんに教えてもらったらしいよ」
「Sさんは役所に直接行って教えてもらったって」
と、自分くらいの年代の人はみんなわからないのが当たり前だと、自分を正当化する。
給付金申請書類の中身
そんなに難しい書類なのか。
翌日、実家に行って見てみる。
いやいや、簡単かんたん。
名前、確認した日、連絡先電話番号を書く。
支給条件の確認欄にチェックを入れる。
- 世帯の全員が住民税が課税されている他の親族等の扶養を受けていません
- 世帯の中に住民税課税となる所得があるのに、未申告であるものはいません。
この2つにチェックが入ってないと支給されないと書いている。
この文章がわかりにくい。
多分、チェックを入れればいいと私くらいの年齢ならわかると思うけど、私の母年代の人は
「意味がわからない」
と考えることすらしない。
こういう文章にアレルギー反応を示すのが高齢者なのです。
そして、振込口座を変更したい人は書く欄があるけど、今までの同じでよければそのままでよい。
たったこれだけなら自分でできるでしょ、と思うのは私がまだ若いからでしょうか。
そして、申請書の一番下に
「給付金は受け取りません」
と書かれたチェック欄がありました。
わざわざチェックして郵送する人なんているのでしょうか。疑問。
高齢者は書類が超苦手
年をとると、そういう書類には始めから拒否反応を示して、開けて見ることすらしない。
見てもながめるだけで、理解しようとすらしない。
そして、二言目には
「わからん。知らん」
「あーあ、情けない、情けない」
と自分が年を重ねたことを嘆くのです。
役所から来るこういう書類は、なぜかわかりにくくできています。
もっとわかりやすく、簡単にできないものかと思いますが。
高齢の人が見るという前提にそもそもなっていない。
母は私がいて書いてもらえるからいいけど、私が年をとったらどうなるのか。
子供たちは皆、遠方なので、頼れる人はいない。
頑張って死ぬまで頭を使って書くか、役所に行って教えてもらうか。
年をとるということはこういうことなのでしょうね。
自分のそう遠くない未来を思うと、悲しくなります。
なるべく、自分の頭で考えて何でも自分でできるようにしておかなければ、と思います。
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