ゴールデンウィーク、皆さまいかがお過ごしですか。
私はほぼ仕事です。
お寺のお坊さんの法話を聞く機会がありました。
どうしてお坊さんは頭をまるめているか、ご存じですか。
今から2500年前のインドでのこと。
お釈迦さまが出家して修行をしていた時、お釈迦さまは髪の毛を剃っていたそうです。
そのお釈迦さまと同じ頭をしていれば、少しでもお釈迦さまのさとりに近づけるのではないかと、他のお坊さんが頭をまるめ始めたのが現代まで続いているというのが、ひとつの理由。
それと理由がもうひとつ。
髪の毛は煩悩、つまり欲望を表しているそうです。
「あれが欲しい、これが食べたい」などという欲望は断ち切るのは難しいし、断ち切ってもまたすぐにわいてくるもの。
欲望というのはなくならない、切っても切っても切れない。
髪の毛も同じ、切ってもまた伸びてくる。
そして、お坊さんは煩悩を絶つために髪を切って頭をまるめるのだそう。
でも、すぐに伸びる、また剃る、また伸びるの繰り返し。
ということで、頭をまるめているお坊さんの姿は、次々とわいてくる煩悩と戦っている姿なんだそうです。
お坊さんも大変ですね。
まあ、欲望というものは果てしないものです。
ずっと欲しかったものを苦労して手に入れたとする。
その時は嬉しくて、そのものを大切にしようと思う。
でも、すぐにその愛着は薄れていき、また別のものが欲しくなってしまう。
そんな経験は誰でもあります。
だから、欲望そのものを放棄すればいい。
そうすればさらなる欲望に悩むこともない。
「もうこれで十分」
と、どこかで満足しなければ、人間はいつまでも欲望にとらわれ続ける。
「欲望が満たされると楽となるが、欲望がなければそれ以上に楽である」
つまり「少欲知足」
そう言ったのは、インドの僧、龍樹という人だそうです。
この考え方は現代に生きる私たちにとって、大切な意味を持っていると思います。
現代は消費マインドを刺激し続けられる世の中です。
ネットを見れば広告ばかり、テレビもコマーシャルばかり。
私たちの物欲が常に刺激される毎日、多くのモノに囲まれて生活する毎日。
欲望から離れるのはかなり難しいのです。
「足るを知る」
資産を築いた人はこの言葉をよく口にします。
足るを知った人たちは、欲望にとらわれることなく、お金を貯めて資産を着々と築いています。
お金を貯めようと思っている人は欲望から離れてみませんか。
モノは手に入れても手に入れても、また欲しくなるものです。
ゴールデンウイークに買い物に行って、ついつい余計なものまで買わないように。
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