先日、羽鳥さんのモーニングショーに和田秀樹先生が出演されていました。
和田先生は老年医学のプロです。
このブログの中でも一度、和田先生のお話を紹介したことがあります。
「80代の壁」は20万部を超えるベストセラーになっているそうで、本屋さんの店頭でよく見かけます。
こちらを紹介したいと思います。
健康寿命を阻むのは
健康寿命を阻むのが、80歳の壁だそうです。
コロナ禍の影響で外出しなくなった高齢者は足腰が弱り、前頭葉の働きが衰え、心身ともに衰えている人が多いそうです。
80歳を過ぎたら我慢しないことです。
新しいことや好きなことをすると、脳は刺激を受け活性化します。
そしてできることを大事にすることです。
80歳を超えた人は高齢者ではなく、「幸齢者」と呼ぶべき。
ではどうやって、80歳の壁を超えればいいのでしょうか。
それは、50代、60代から対策することが大切だそうです。
50代からの対策
50代は前頭葉の働きが衰えはじめるころ。
前頭葉というのは、脳の表面積の4割強を占める思考力・判断力・集中力などをつかさどる「脳の司令塔」です。
委縮すると、意欲・創造力が減退し、感情のコントロールがきかなくなると言われています。
前頭葉の委縮を避けるには、どうすればいいのでしょうか。
日常のルーティンを避けることだそうです。
駅までの道順を変える、行きつけではない店で外食する、自分の考えとは違う本を読むなど。
前頭葉というのは、新しいことに対応する場所だそうです。
60代の対策
60代になると喪失するものが多く、意欲が失われていく時代です。
定年退職をし、急に頭も体も動かさなくなり、衰えていったり。
親を失う人も多く、今まで介護を多くしてきた人などは特に喪失感が大きい。
何もかもかかえこまず、親の介護は、自治体の介護サービスなどを利用した方がいい場合もあります。
70代の対策
色々なものが一気に衰えていく時代です。
70代は特に肉を食べましょう。
牛肉でも豚肉でも鶏肉でも何でもいいです。
70代のうちは肉を積極的に食べて、栄養をつけて免疫や意欲を高めるべき。
肉は豆腐や魚にない、コレステロールが豊富です。
コレステロールを制限する必要はありません。
80代になると
80代になると、認知症の人が30%以上、要介護率約50%となってきます。
これはだれにでも起こる症状なので、今のうちに好きなことをしましょう。
楽しいことをして、ストレスをなくしましょう。
血圧、血糖値は下げなくていいそうです。
動脈硬化の予防には効果的ですが、血圧を下げすぎると血流が滞り、脳に酸素や糖分が届かず、体がだるくなったり、頭がぼーっとしたりします。
つまり活力が失われ、免疫力も低下するのです。
80代からの具体的な対策
食べたいものを食べよう。
小太りくらいが健康でいられる。
普通体重より、小太り(BMI25~30未満)の方が死亡リスクが6%低下することがわかっている。
好きなことをする、嫌いなことはしない。
「あの時、やっておけばよかった」と後悔しないような日々を過ごすこと。
タバコも無理にやめなくていい。
イライラは余計に害になる。
タバコを吸って亡くなっている人は、高齢者になる前に亡くなっている。
ガンのように死期がわかっている病気は、何もせずに自宅で過ごす選択もある。
年をとれば、ガンの進行も遅く、転移もしにくくなっている。
何もせず放っておく方が長生きする場合もある。
太陽の光を浴びるとセロトニン(幸せホルモン)が増え、意欲的になり、気持ちが明るくなる。
1日15分、ベランダに出るだけでもよい。
「なんとかなるさ」は高齢者の魔法の言葉。
自分はもうだめだと思わない。
脳内にドーパミンが出て、やる気ホルモンが出て、思考力や意欲が高まる。
元気な80代を迎えるために
自分の老後のために、自分の親のために、今からできることをしませんか。
和田先生がおっしゃっていることは、誰でもできること、簡単なことだと思います。
ストレスのない生活、好きなことをする生活。
結局はこれが一番長生きする秘訣なんですね。
子供や身内に心配をかけなくていいように、自分の老後をしっかりと考えてみませんか。
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