2か月前から小学校に講師として働き始めた同級生に会いました。
講師というのは、産前産後や病気などで休んでいる教師の代わりに教壇に立つ先生のことです。
基本的には1年更新。
しかし、この講師が慢性的に不足しているんだそうです。
彼女とは短大時代の同級生で、小学校の教員を共に目指していた仲。
しかし、2人とも採用試験に落ち、夢破れ、一般企業に就職しました。
あれから35年以上の時が流れました。
彼女は数か月前に偶然、現役小学校教員の短大時代の同級生に会ったそうで、その時
「今、講師が不足しているから応募してみない」
と言われたそうです。
ちょうどその頃、職場を辞めたくて仕方なかった彼女は、意を決して退職し、講師に応募したそうです。
7月から働きはじめてまだ2か月弱。
しかも、8月は夏休みなので、ほとんど働いていないに等しい。
しかし、7月と8月に支給されたという給料明細を見せてもらい、私は目を疑いました。
何と、私の給料より10万円も多い。
勤続5年で、夜勤もしている私より、手取りが10万も多い。
手当などはあまりなく、そもそも、基本給が私より10万以上多いのです。
基本給が多いということは、基本給を元に算出されるボーナスも多いということです。
なぜ、こんなに給料が破格なのか。
講師の給料の算定は、その人のそれまでの社会人経験を考慮して決められるからなのだそうです。
ここの会社に何年、ここの会社に何年…。
そうやって色々な会社で積み上げてきた様々な経験を考慮して、給料を決めるそうなのです。
彼女も専業主婦だった期間はありますが、ほとんど正社員で何十年も働いてきた人です。
それがこの約10万円という経験加算になったのでしょう。
これは、過去働いていた会社に行き、間違いなく働いていたという証明をもらってこなければいけないそうです。
古すぎて記録がないとか、会社が倒産などしてもう存在していない場合は、年金事務所でのねんきん記録でもよいそう。
やはり、公務員の給料は高いのですね。
この給料を見たら、もう今の仕事なんかやってられないという気持ちになりました。
介護の仕事は体もきついし、夜勤もきつい。
人の生死にかかわるので、精神的にもきつい。
しかも、あと数年したら60歳で再雇用になり、給料はさらに減るのです。
講師は定年はなく、給料の減額もないそうです。
もちろん、講師の仕事も大変でしょう。
はっきり言って、まったく自信はありません。
でも、昔夢みた教師という仕事をやってみたい、苦労してとった資格を活かしたいという気持ちはずっとありました。
学費を出してくれた両親を喜ばせたいという気持ちも。
来週早々に、面接に行ってこようと思います。
頑張って、挑戦してみたいと思います。
ダメならダメで、その時はまた介護の仕事に戻ればいい。
介護の仕事はいつでもあるから。
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