友人のお孫さんのエピソードです。
お孫さんは小学校6年生の男の子。
今もサンタクロースの存在を信じているそうです。
今年、サンタさん宛ての手紙には
「PS5かPS6をください。それかサッカーのスパイクをください。サイズは25㎝です」
と書いてあったそう。
そして
「カイロ使ってください」
とカイロを1つ、手紙と一緒に置いてあげる優しい男の子。
母子家庭で、PS5など買う余裕はない。
で、今お孫ちゃんがはまっているハンギョドンのグッズとスマートウォッチを用意したそう。
イブの夜。
プレゼントは家に隠すことができず、車の中に隠していた。
お孫ちゃんは夜中になっても「サンタさんまだかな」と何回も起きて枕元を見て、なかなか寝ない。
母親はプレゼントを置くことができずに、ついに朝の5時。
仕方なく、お孫ちゃんがトイレに行っているすきに、母は玄関にプレゼントを置いたそう。
お孫ちゃんは朝になってもプレゼントが枕元にないので、「プレゼントがない、ない」と探す。
やっと玄関にあるのを見つけて、
「何で頭の所になかったのかな」
と言うので
「ちゃんと寝てないと、サンタさんは枕元に置いてくれないんだよ」
と母は言ったそう。
プレゼントを開けて、全部Googleレンズで価格を調べるお孫ちゃん。
「何でプレステもらえなかったのかな」
とお孫ちゃんが言うので
「サンタさんもたくさんの子供たちにあげないといけないから、そんな高いものは無理なんじゃない」
と母が答えると、
「いや、サンタさんは自分たちで作ってるんだよ。だから高いとか関係ないんだよ」
と言う。
そういえば、そんな童話がありましたね。
母はしどろもどろで
「いや、いや、今世界中で半導体が不足してるからさ…サンタさんも材料揃えられなかったんだよ」
苦し紛れの言い訳。
「あっ、そっか。半導体ね」
まあ、なんとなくお孫ちゃんは納得したそうです。
いやはや、母は大変ですね。
サンタさんを信じている子供の夢を大切にする親心に、私は話を聞いていて感動しながら大笑いしました。
半導体っていうワードがとっさにでてくる母はすごい!
私も子供が小さい時はどうしてたかな。
子供たちはサンタさんをいつまで信じていたのだろう。
いつまで、枕元にプレゼントを置いてあげてたかな。
そんな心の余裕もなかったあの頃。
それだけに、この親子の話は心温まるものでした。
来年もお孫ちゃんはサンタさんにプレゼントをお願いするのでしょうか。
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