母は温泉が嫌いなんだそうです。
なぜかと言うと、
「温泉というところは不潔だから」
だそう。
温泉は不特定多数の人たちがたくさん入浴する場所。
どれだけ不潔な人が入浴しているか、感染症を持っている人が入浴しているかわかりません。
この間はあまり掃除していない温泉が問題になったし。
ずっと昔、一緒に旅行して温泉に入った時、母は風呂椅子には座らず、中腰でさっさとお湯をかけていました。
湯舟にも短時間しか入りませんでした。
もちろん、旅行中1回しか入りませんでした。
あのくらいの年齢の人って、温泉好きな人が多いイメージ。
でも、母は違っていたようです。
普段の母は特に潔癖というわけでもないのに。
それからは母を温泉に連れていったことはありません。
母が好きな旅行は、買い物中心の旅行だったのです。
いつも通っている整骨院の先生にこんな話をすると、
「自分もそうですよ。温泉の床はつま先で歩きます。お湯に浸かるのは気持ちいいけど」
と言っていました。
その話から、私が
「私は人が握ったおにぎりが食べれないんですよね」
と話すと、
「自分もそうですねー」
「今日も、裏の民家のおばあちゃんがおにぎりを握って持ってきてくれたんですけど、全部そのまま捨てました」
「お礼を言うために中を確認したら、おにぎり2個とかぼちゃの煮たのが入ってたんですけど、ちょっと無理でした」
と言っていました。
まったく関係ない他人に素手で握ったおにぎりをあげるのは、一種の暴力かもしれませんね。
先生は親でも奥さんでも人が握ったものはダメだと言っていました。
私が他人のおにぎりが食べられなくなったのは、子供の頃に近所の人からおはぎをもらった時からです。
おはぎは大好きだったのに、そのおはぎは薄っすらとしかあんこがついてなくて、白いところの方が多い状態。
すごくまずそうで、汚い感じでした。
それ以来、他人が手で触ったものは食べられません。
唯一、母が握ったものは大丈夫。
居酒屋さんとか飲食店で出されるおにぎりも大丈夫ですね。
つまり商売として成り立っているものは良し。
ちょっと矛盾してるかな。
おにぎりって、一般の人が作るとぎゅっぎゅっと固く握っている人が多い。
でも、固く握ったものは美味しくないんですよね。
おにぎり屋さんでは、おにぎりの型にご飯をふんわり入れて軽~く押して成型しています。
手で握る時は2.3回だけ軽く握るのが、美味しく作る秘訣らしいです。
今はラップを最初から使って握る人も多いし、それなら食べてもらえる確率も高い。
あなたは人が握ったおにぎり、食べられますか?
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