学生時代からの友人から電話がありました。
彼女は私より半年先に講師の仕事を始めています。
「夏休みに入ったけど、仕事どう?」
と聞いてきたので、
「生徒が来ないから暇よ。研修とかはあるけど」
と答えました。
彼女は相変わらず、仕事がつらいらしく、
「今年度でやっぱり辞めようと思う」
と言っていました。
「もったいない、あんな給料もらえるところないよ。60歳前で何の仕事するつもり?」
と聞くと、
「パートでスーパーとか、皿洗いとか、何でもいい」
と投げやりな回答。
講師とはいえ、やはり子供に何かを教えるという仕事は確かに難しいです。
何の授業をやるにしても、何をどんな風に教えるのかを考えて、教材を作ったり用意して、指導案というものを書かなければなりません。
そこまでの準備が大変で、嫌みたいです。
周囲の先生に何回も何回も聞いて書いて、ダメ出しされて、また書いての繰り返し。
「これが終わったら、また次が来て、終わりがない」
「責任のない仕事がいい」
と彼女は言っていました。
今日やるべきことをすれば終わり、みたいな仕事がしたい。
そうなると、やっぱり教員は難しいでしょう。
できるところまで頑張っていこうよと励ましましたが、
「夜中に目が覚めて、色々考えて眠れなくなる」
「このままだとうつになるかも」
そこまで言っていたので、もう難しいかもしれません。
彼女は夫もいるし、そこまでの必死さはないのかもしれません。
うつになるくらいなら、辞めるのも仕方ないでしょう。
でも、どんな仕事も1からだと思うのです。
皿洗いだって、スーパーの仕事だって1からです。
そしてパートであっても仕事は仕事。
責任感はどんな仕事でも大切です。
「パートなら何でもあるよ」と彼女は言っていましたが、パートを甘く見るなと言いたい。
60前の新人のおばさんが何でもできると思ったら、大間違いです。
同じ1から始めるのなら、今やりかけた仕事をもう少し頑張ってみればいいのに。
教師は人を教える仕事だし、それだけの給料ももらっているのですから、厳しいのは当然です。
最近、私が勤務している学校でも、講師1年目の先生が病欠しています。
おそらく、そのまま辞めるだろうとのことです。
他の先生に厳しく叱責されたのが原因とか聞きました。
でも、辞める先生の方にも非はあるそう。
教師って最近、志望する人が減っていると聞きますが、減っても仕方ないと現場にいて感じます。
残業代が出ないことを理由にする話も聞きますが、やっぱり責任が重すぎて、忙しすぎるのです。
私みたいな1年目は、毎日毎日研修ばっかりです。
はっきり言って、どうでもよさそうな研修ばっかり。
研修さえすれば資質が上がるわけでもないのに。
教員は、もっと忙しすぎる業務を減らす努力が必要だと思います。
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