世の中にはたくさんの病気がありますが、その中で私が一番なりたくないのが認知症です。
介護士をしている私の実感ですが、毎日認知症の人に接する中で、これほどやっかいで、自分も家族もつらく大変で、他人に迷惑をかける病はないと思いますね。
高齢になっても認知症さえなければ、問題行動は起きませんし、介護者もお世話しやすいです。
だからこそ、自分は認知症にだけはなりたくないと思っています。
どうすれば認知症にならずにすむのか。
そこで、認知症にはなりやすい人の傾向というのを調べたところ、こんなことがわかっているそうです。
お酒を多量に飲んでいた人
国内の研究で、「認知症である高齢者の29%は大量飲酒が原因」「過去5年以内に大量の飲酒習慣を続けていた高齢男性は、認知症のリスクが4.6倍になる」と言われています。
アルコールの多量摂取は、脳細胞の委縮を引き起こすようです。
血液型がAB型の人
神経学の学会誌「Neurology」によると、血液型がAB型の人は他の血液型と比べて、加齢とともに認知や記憶に問題が生じる可能性が高いそう。
そういえば、認知症だった私の父もAB型でした。
私もAB型…。
公務員、教師だった人
湘南長寿園病院の院長、フレディ松川氏によると、認知症で相談に来る患者さんに現役時にどんな職業についていたかを尋ねると、圧倒的に公務員と教師だった人が多かったそうです。
共通しているのは、同じ仕事の繰り返しということ。
そして、教師はストレスが多い。
私が勤務している病院に入院している認知症の高齢者は、以前教師をしていたという人がすごく多い印象です。
私の父も公務員でした。
歯を失っている人、難聴の人
歯を失うことは加齢とともにある程度は仕方のないことですが、歯をたくさん残している人は認知症になる人は少ないようです。
また、歯を失った場合は入れ歯を入れた方がよいようです。
まったく歯のないまま、ほっからかしにしている人は認知症になりやすいと言えます。
「噛む」ということが脳によい刺激を与えるんですね。
そして歯周病がある人も認知症になりやすいことがわかっています。
また、難聴の人も認知症になりやすいと言われています。
難聴だと人と話すことを避けるようになり、コミュニケーションをとらず、社会との関わりがなくなるからだと言われています。
まとめ
以前より、高血圧、糖尿病の人が認知症になりやすいと言われていました。
これは生活習慣の乱れから来るものなので、高血圧のリスクがある人、糖尿病予備軍の人は今の生活スタイルを見直していきましょう。
何の病気でもそうですが、脳の健康を保つには、バランスのよい食事、適度な運動、禁煙が大切なのは言うまでもありません。
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