今日のニュース。
トヨタが時短勤務ができる子供の年齢を18歳までに拡大すると発表したそうです。
おおむね、好意的な見方が多い印象でしたが、体力のある大企業のトヨタだからこそできることでしょう。
トヨタのグループ会社はどうなのでしょう。
まだまだ中小企業は時短どころか、有給休暇すら取ることは難しいというのに。
かつて私が働いていた中小企業にはお局さまがいて、
「子供が熱を出したとか、授業参観とかでいちいち休まれたら困る」
とはっきり公言していました。
小さな子供がいるのは私だけ。
熱の下がらない子供を家に置いて
「これ食べて、薬飲みなさいよ」
と言って、後ろ髪を引かれる思いで出勤したあの頃。
授業参観も学習発表会も見にいくことは許されなかった。
時代は変わりましたが、今でも小さな会社では一人が休むと業務に支障をきたすので、なかなか休みがとりにくいと聞きます。
以前、勤務していた病院は、子供が3歳になるまで時短勤務が認められていました。
実際に時短勤務をしていた人は、朝1時間遅く出勤して、帰りに1時間早く帰っていました。
たった2時間勤務時間が短いだけで、給料が2割くらい減額されると嘆いていました。
なので、早めに時短勤務をやめて、通常勤務にしていましたね。
たった2時間だけでこんなに給料が減るなんて、死活問題ですよね。
また、時短に限らず、子供の病気などで早退したり、有給休暇をとることについて、職場の理解がなさすぎることが一番の問題だと思います。
つまり、周囲の目が一番気になるということなのです。
子育てが終わった世代は、自分たちが苦労していた頃を思い出して
「今の人たちはいいね。有休とか時短とかとりやすくて。私たちの頃はおばあちゃんに見てもらったり、休めなくて苦労した」
と言い、結婚前の若い人たちは
「何かと言えば子供子供って、子供をダシにして休めていいね」
と言っていました。
これが偽らざる本音でしょう。
表面上は子育て世代に対し、「いいよ、いいよ、休んで」と言っているけど、やっぱり休める人がうらやましいのです。
子供というカードを使えない人は、それだけでうらやましいのです。
企業側がいくらいい制度を作っても、それを使う従業員の不公平感がなくならなければ、絵にかいたモチにしかなりません。
子供がいない人にも仕事のしわ寄せが来ない、頑張った人にインセンティブがあるなど、子供のいる人にばかり目を向けた制度ではない、平等感を与えるものであってほしいと思います。
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