今から40年くらい前、カネボウのカウンターに情報誌が置いてあった。
名前は憶えてなかったので、調べてみたら「Bell」という名前だった。
美容情報、メイク、ファッション、読み物などが掲載されていて、
美容部員がお客さんに手渡していた、ちょっとした小冊子。
何と約40年にわたって発行されていたそうだ。
ここ数年、その雑誌を思い出し、妙に懐かしいと思い、読むことができないかとメルカリで検索。
出品されていたことはあるが、私が20歳頃のものはない。
ヤフーオークションにもたまに出品されているよう。
国立国会図書館には所蔵されているらしいが、
そこに行くのはちょっと難しい。
しかし、図書館に所蔵されているとは…素晴らしい。
「一人旅のすすめ」みたいな記事があったのを憶えている。
大人の女性に一人旅を勧める内容で、詳しい内容は忘れたが、
大人になったらこんな旅をしてみたいとその頃の私は思った。
ちょうど20歳前後の大人の入り口。
一人旅をする大人の女性の世界を見せてくれた。
実際には、実家に住んでいて一人旅なんか許してもらえるような親ではなかった。
それから4年後には結婚してそれどころではなくなり、一人旅は実現しなかった。
それから約30年近くたって50歳の頃、初めて一人で京都に行ったことはある。
大人の一人旅なんて、そんなかっこいいものではなかったけど。
なぜ、この雑誌が今でもこれほどに自分の気持ちを動かすのか…?
単にこの雑誌が見たいというのではなく、
20歳の頃に感じた憧れや空気をもう一度味わいたいのだろう。
あの頃の自分に会いに行くような、そんな時間をもう一度味わいたいと思うからでは。
これからもメルカリやヤフオクで探していこうと思う。
そして、気持ちだけ、あの頃の自分にもう一度戻りたいと思う。

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