私の母は85歳、一人暮らしで足腰も頭もピンピンしている。
いつものように母から電話。
「携帯、充電してもすぐ30%くらいになる。買い替えないとダメみたい。今度お店連れていって」
母のガラケー問題
確か、あのガラケーを使いはじめて2年くらい。
そろそろバッテリーがだめになる頃です。
ソフトバンクも2024年の初めには3G回線が使えなくなるというし、ちょうどいいタイミングかも。
来店予約を入れてからソフトバンクに行ってみました。
機種変更ということでお願いしたのですが、聞いてみると、機種代金がまだ2年くらい残っているのだそう。
しかも、このガラケーは4G回線だそう。
ということは、まだまだ使えるわけです。
こういうガラケーはすべて3Gだと思いこんでいた私。
ただの早とちりでした。
あとは2年たって、その時また今のガラケーをどうするか考えればよいのです。
バッテリーを新しく送ってもらえることになり、母のガラケー問題は解決しました。
私の母は携帯もただ通話するだけで精一杯。
メールも何回か説明したけど、とうとう覚えられなかった。
契約時、店に行って説明を聞いてもほとんど理解できていない。
だいたい、どこの携帯会社と契約しているのかさえわかっていませんでした。
しかし、驚いたのは自分の携帯番号だけはしっかり覚えていたことでした。
素晴らしい!
母と自動精算機
またまた母がグチグチと愚痴ります。
「あーあ、本当に年寄りが暮らしにくい世の中になったよ」
「友達もみんな言ってる。何もかんもわかりにくい世の中になったって」
「携帯がどうこう言われても、意味がわからん」
「スーパーで買い物しても、お金払う時、機械が店によって全部違う。さっぱりわからん」
最近はスーパーも自動精算のところが多くなってきました。
バーコードは店員さんが通してくれるけど、最後にお金を払うところだけ機械。
一緒に買い物に行くと、母はいつも機械の前で固まってしまいます。
いつもこうしてこうして…と説明しないとできません。
私たちは初めての機械でも何となくできるものですが、年をとると応用が利かないんでしょうね。
これから先、スーパーはもっと自動化が進み、店員さんはほとんどいなくなるでしょう。
母と不在連絡票
母は宅配便の再配達の連絡もできないとぼやいていました。
不在票には電話番号が書いてありますが、電話をすると
「伝票番号を入力してください」
「よろしければ1を押してください」
など、色々指示されますよね。
あれがさっぱり理解できないそうで、何度やってもできないので、電話を切ってしまうそう。
しかたないので、バスに乗って郵便局まで取りにいくらしいです。
まあ、滅多に物を注文することはないし、もしも注文したら家をまったく出ずにじっと家にいるようにしているらしいですが。
「郵便局に荷物取りに来てる年寄り多いよ。多分電話ができないんだと思う」
そう言ってました。
高齢者と便利すぎる世の中
「お母さんはいいよ。携帯の契約とかだって何かあれば私がついてこれるし。私なんか子供たちは遠いし、年とっても誰もついてきてもらえない」
私がそういうと、
「あんたは頭いいから大丈夫」
いやいや、私も年をとれば母と同じようになるんです。
これだけ世の中が進んで、色んなことが便利になりすぎて、それなのに高齢者はその便利さの恩恵を受けることができず、片隅に追いやられている現状。
私の友人の60代の人で、ネットでの買い物ができない人が2.3人います。
メールアドレスを忘れた、パスワードを忘れたなどが主な原因のようです。
私たち、アラ還世代も世の中のスピードに置いていかれないように、必死で頑張らないといけないですね。
すでに置いてきぼりになっている感もあるのですが…。
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