入院した母の病名は
『腰椎すべり症』
ということでした。
入院した日は弟が付き添っていて、私は医師と話していないので詳しいことはよくわからないのですが、
『腰椎すべり症』というのは、腰椎が前に滑り出して脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて痛みが出る病気だそうです。
治療はまず安静。
そして痛み止めの薬などを使い、痛みが強い時はブロック注射という治療を行うそうです。
今回の転倒がすべり症の原因というわけではなく、以前からずれていたのではというのが医師の見立てだそう。
母は腰が痛いとは言っていませんでしたが、最近脚が痛いと言う訴えがたまにあったり、ちょこちょこ転倒することがありました。
おそらく前から腰椎がずれていて、今回の転倒で一気に症状が出たのでしょう。
それにしても骨折してなくてよかった。
ネットで調べた感じでは、それほどの重病ではなく、普通の生活に戻ることは十分可能であるそうです。
今は痛みはかなりよくなって、歩行器で歩けるレベルになったそうです。
あー、よかった。
このまま歩けなくなって、家で生活できなくなったらどうしよう。
家で暮らせなかったらどうする?
病院を転々とする?施設?
入院生活が長引いて、認知症になるかも。
そんなことを色々考えて、不安で仕方ありませんでした。
本当に介護というのは突然やってくるのですね。
あんなに元気で身の回りのことは何でもできて、頭がしっかりしている母でも、歩けなくなったらもうどうしょうもないのです。
もしも親が歩けなくなった時、自分のことができなくなった時はどうしたらいいのか、普段から考えておく必要がありますね。
病院に勤めていて、こんなお年寄りをいやというほど、たくさん見てきたのに。
自分の親だけは大丈夫だと思ってしまう。
いつかは誰でもそんな日が来るのに。
母に電話して、何か欲しいものはないか尋ねました。
すると
「ペットボトルのお茶を10本くらい買ってきて。自販機で看護師さんに買ってきてもらったら180円もした。高すぎる」
「みかんが家にあるから持ってきて」
「携帯の充電器と鏡持ってきて」
次から次へと色々な要求が。
お茶に関しては、
「5本くらいにしたら?看護師さんにこんなにたくさん持ってきて、ケチって思われるよ」
と言うと、母は笑ってわかってくれました。
あと、下着類を新しく買って洗って用意したり、実家にあった洗濯物を洗ったり、ゴミを捨てたり。
新聞を止めてくれるように電話をしたり、なんだかんだ雑用がたくさん。
今も病院は面会はできず、待合室で看護師に荷物を受け渡しするシステムになっていて、時間も決まっています。
今日やっと休みになったので、午後から病院に色々持っていきました。
着替えの下着はもちろん、お茶、みかん、お菓子、お風呂グッズなど。
そしてパンが大好きなので、少し持っていきました。
後から電話があり、
「色々ありがとう。助かった。美味しいものもたくさんありがとう」
と母は喜んでくれたようでした。
家の中のどこに何があるのか、親が高齢になったら聞いておかなければならないと思いました。
入院セットを用意しておくのもいいですね、
一緒に暮らしていないと、ちょっとしたことでもわからないことは多いです。
次男が帰ったと思ったら、今日、長男が彼女と彼女の子供を連れて、帰省してきました。
あさってまでいる予定だそうです。
明日は一緒に買い物に行こうというので、付き合う予定です。
休み明けは私も本格的に仕事も始まります。
落ち着かない毎日がまだ続きそうです。
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