仕事ができる人とできない人

私が今まで働いてきた職場には、どこに行っても「仕事ができる」ように見える女性がいました。

厳密にいうと、「仕事ができる」のではなく、

せっかちで、集中力があり、仕事が早く、上の人の信頼が厚く、要領がいい人。

そういう人は「仕事ができる」と一般的に思われやすいようでした。

そして皆、学歴はそれほどでもなかったのです。

私が勤務していたのは、化粧品会社美容部員、保険会社営業、カード会社電話応対、菓子製造、介護など、学歴がほとんど関係ない職場ばかりだったということもありますが、

「仕事ができた」女性は全員高卒で、しかもレベルは低めの高校出身でした。

勉強ができることと、社会に出て仕事ができることはやはり違いますね。

仕事ができるとは

仕事ができるということの定義は何でしょうか。

生まれ持ったセンスでしょうか。

仕事が早いとか、要領がいい、というのは皆が共通認識できることだと思います。

なぜ、彼女たちが職場で実権を握るほど、上司の信頼を得られたのか。

仕事が早く、要領がよかったことももちろんですが、

長く勤務し、愚直に真面目に働いていたということに尽きると思います。

そして、上司の信頼を少しずつ得ていったのだと思います。

仕事のできない人

反対に、仕事が遅く、要領も悪く、上司からも疎んじられている人がうちの職場にもいます。

確かに誰が見ても、要領が悪い。

私より何十年も先輩なのに、仕事が遅い。

ちょいちょいミスもある。

でも一生懸命やっている。

そして、誰よりも患者さんに対して優しいのです。

声掛けが優しい。

同じことを何度も言われても、決して怒ったりイライラしたりしない。

患者さんはその人の名前だけはすぐに覚えて、指名してきたり「今日はいないの?」と聞いてくる。

それって素晴らしいことだと思いませんか。

でも、職場の皆はそれを認めない。

「仕事が遅い」「何やってるの」と小バカにする。

患者さんには冷たいけど、仕事が早く、要領がいい人を称賛する。

だいたい、私が今まで会った「仕事ができる」と思われている人は、性格が悪い人が多かったような気がします。

いつも仕事ができない人の悪口を言い、そこにいない人の悪口を言っていたし、

自分が「仕事ができる」と思っていて、自分以外の人間を見下していた。

私は適度に仕事ができて、患者さんからも好かれる人、ちょうど半分半分な人を目指していきたいと思っているのですが、なかなか難しいようです。

パレートの法則

2-6-2の法則というのがあるそうです。

パレートの法則から派生したと言われている法則です。

ビジネスパーソンならご存じだと思います。

会社の中で見ると、優秀な社員が2割、普通の社員が6割、成績の良くない社員が2割の割合で存在するということを2-6-2の法則というらしいです。

これを働きアリにおきかえてみた実験があるそうです。

上位2割の働きアリだけの集団を作ると、全員よく働くかと思いきや、その中の2割は怠け始めるそうです。

そして、下位の2割のアリだけを集めると、今度はその中でよく働くアリが2割ほど現れるそうです。

これって面白いですよね。

なので、成績下位の人を切り捨てるのではなく、普通の人と下位の人への対策を行い、全体のボトムアップを図った方がよいと言われているそうです。

仕事ができないと思われている人を切り捨てるのではなく、その人にもある程度の責任ある仕事を与え、長い目で育てていくことが大切ということなのでしょうか。

 

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