裏起毛やフリースって暖かいですよね。
朝、着ていく服を選ぶ時、寒い時期はついついこういう素材のものを選んでしまいます。
少し前に幼稚園の子供さんを持つお母さんからのツイートを見ました。
『「裏起毛はやめて」と園から通達があった。
子供が寒がるんだから好きにさせろよと思ったけど、
実際自分が着て運動してみると動きにくくて、汗をかくと冷えることがわかった』
と書かれていて、かなり反響があったそうです。
子供は体温が高めだし、よく動く。
しかし、裏起毛やフリースという生地は汗を吸わない。
汗が皮膚の上に残って、それが冷えて寒くなって、体温が下がる。
だから、子供が着る服は綿素材のものがいいのです。
そもそも、フリースと裏起毛の違いって何でしょうか。
フリースは生地全体を起毛加工していますが、裏起毛は生地の裏面のみを起毛加工しているという点だそうです。
私が以前勤務していた病院でも、お年寄りのパジャマにフリースや裏起毛を持ってくる家族がとても多かった。
「寒いだろう」
との心遣いかもしれませんが、病院は暖房が入っているから全然寒くない。
むしろ汗をかいていることが多いのです。
フリースは汗をかいても吸わないので、汗がたまって、そのうち体が冷えます。
そこで、フリース素材のパジャマを持ってこないように家族に説明するのですが、言っても言ってもダメ。
マヒがあるのに、全然伸びない素材のパジャマを持ってきたり、前にボタンがない、かぶりのパジャマを持ってくる家族もいます。
オムツをすると腰回りにボリュームが出てしまうのに、
「昔、母はSサイズを着ていました」
と言って、小さなサイズを持ってくる家族もいます。
着替えの時、着せるのが本当に大変なのです。
どうか、ご家族がパジャマを選ぶ時は、大き目の綿素材のジャージみたいな伸びる生地のものをお願いします。
その方がお年寄りも楽だし、着心地がいいはず。
そして、若い人たちも部屋着ならフリースもいいですが、パジャマにするなら綿やガーゼのものにしましょう。
シルクもいいけど、何せ値段が高い。
パジャマの素材も睡眠の質に大きく影響するそうです。
フリースは安いのでつい手に取りがちですが、少しパジャマにお金をかけてみませんか。
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