物を買うことにお金を使うのではなく、思い出にお金を使いませんか。
人はお金を使って物が手に入ると、途端に興味を失ってしまうものです。
どんなに高額なものでもです。
しかし、同じお金を使うことでも旅行は違います。
旅行というものは何年たっても
「あの旅館の料理は美味しかったな」
「あそこの露天風呂はよかったな」
「あそこで道に迷ったな」など、
そんな思い出がよみがえるものです。
旅行先での様々な出来事、一緒に行った人との会話、旅行先で買ったもの、旅行先で食べたもの、お土産など。
旅行にまつわる色々なことが思い出になります。
今、85歳の私の母も、父が生きていた頃に行った温泉旅行のことを時々思い出しては
「あの旅行はよかった、楽しかった」
と言います。
その旅行は弟と私がお金を出し合い、両親の結婚40周年の記念として両親、弟、私、息子2人の計6人で1泊の温泉旅行に行ったものです。
JRやタクシーで現地に行き、昼間は水族館などを観光し、子供たちはプールで遊び、夜は食事後にカラオケを楽しみました。
父がカラオケにはまって、マイクを独り占めしていたのがいい思い出です。
その後は父が認知症を発症し、施設に入所し亡くなったので、結婚50周年を祝う旅行をすることはできませんでした。
両親の結婚30周年の時も温泉旅行をプレゼントしたのですが、その時は両親2人きりで行ったので、旅行慣れしていない2人は時間をどう使っていいかわからず、それほど印象には残っていなかったようです。
やはり、孫や子供と一緒に行った旅行というものは格別なのかもしれません。
この旅行は母にとっても、私にとっても一番思い出深い旅行になったと思います。
その後、母と2人でソウルやプサン、東京などを旅行しました。
ソウルに行く時、はじめて飛行機に乗った母はとても興奮して、帰ってきてからも何度も
「飛行機の窓から見た空がすごくきれいだった」
と言っていました。
母の年齢くらいの人で飛行機に乗ったことのある人はあまりいないようで、母は友人にも自慢していたようです。
ソウルの明洞では、おばさん向きの服を売る店がたくさんあって、そこを見てまわるのもとても楽しかったようです。
そこで買った服についても「これはよかった。この間〇〇さんにほめられた」とよく言っていました。
ソウルもプサンも食事は自由だったので、色々探して勇気を出して店に入ったのもいい思い出です。
今年、私は今の勤務先で勤続5年目になります。
うちの病院は5年、10年、15年~と5年ごとにリフレッシュ休暇があります。
5年目だと1週間から10日前後の休みがもらえ、お小遣いも2万円もらえます。
30年目の人は1ヵ月近く休みがもらえ、お小遣いも20万円です。
ほとんどの人が旅行を計画するようです。
私は10月頃休みをもらう予定で、どこでもいいので旅行できたらいいなと思っています。
お金はたくさんは使えないけど、ケチケチした旅行はせず、お金を使うところでは気前よく使って旅行を楽しみたいと思います。
今は先行き不透明の情勢ですが、また皆が自由に旅行できる日が来るといいですね。
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