教師になってよかったと思った瞬間

一昨年卒業させた生徒が今年20歳を迎える。

そのお祝いの会を学校の体育館で行うという。

その会に私も呼ばれた。

まさにこんなことを『教師冥利に尽きる』というのだろうか。

昨年も同じような会があったそうで、それはなかなかに大がかりなものだったらしい。

父兄だけでなく、教師も巻き込んで準備。

昼食のお弁当を注文し、お菓子とお茶も用意。

記念品の名前入りのマグカップを注文。

会場の飾りつけなどもして、昨年の担当だった先生は

「ほんと、大変だった」

と言っていた。

今年の会は、教師は前日の会場準備だけで、他はすべて父兄だけで準備してくれたので助かった。

昼食はなく、300円と引き換えにお茶とお菓子を渡すスタイル。

まず、それぞれの父兄が我が子の近況を話し、父兄セレクトの今までのベストショットを集めたビデオを流した。

皆んな、幼くかわいい顔からだんだん大人の顔になっていく。

校外学習など教師と一緒に活動している動画などもあり、懐かしさで思わず目頭が熱くなった。

次に、少し知能高めの男の子が、一言。

「今僕たちが元気でここにいるのは、ここにいる皆さんたちのおかげです!」

そんなことを言ってくれて、また泣きそうになった。

その子が、皆にちなんだ面白いクイズを出題。

その答えを担任だった教師が答えた。

そして、今度は教師がお祝いの言葉を言う番。

ヤバい。

何も考えてこなかった。

全員言わされるのだろうか。

と思っていたら、5人くらいで終わった。

よかった~。

それから記念撮影。

写真は後からQRコードで見れるらしい。

便利な世の中ですね。

そして、自由に歓談。

子供たちや父兄たちと懐かしい話をして、卒業生を送るっていいなと思った。

この子たちの人生の大切な一部分に関わることができて、成長を見届けることができる。

私みたいに、昨日今日教師になったばかりの人間に、こんな感動をくれるなんて。

本当に教師になってよかった。

今日はとても素晴らしい一日でした。

 

 

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