今回のWBC。
日本は残念ながら敗れてしまいましたね。
しかし、試合内容とは別のところで、今回のWBCは大きな話題になりました。
それが、Netflixによる独占配信です。
これまでWBCは地上波テレビで放送され、誰でも無料で見ることができました。
ところが今回は、視聴するにはNetflixの契約が必要になりました。
このことに、戸惑いや不満の声が多く上がっています。
この変更により、ある調査では「有料なら見ない」と答えた人が67%にのぼり、
地上波がないことで観戦意欲が下がる人も多いと指摘されています。
また、実際にリアルタイムで視聴した人は約4割にとどまり、
半数以上はニュースやSNSで結果を知っただけだったという調査もあります。
そして、特に大きいのが、高齢者の視聴問題です。
WBCを見たくても見られない人たち
私の周りでもこんな声を聞きました。
「Netflixってどうやって見るの?」
「スマホじゃないとダメなの?」
「テレビで普通に見られないの?」
若い世代にとっては当たり前でも、
高齢者にとってはかなりハードルが高いサービスです。
契約方法がわからない
クレジットカード登録が必要
テレビで見る設定が難しい
結果として
「見たいけれど見られない」
という人が出てしまうのです。
職場の60代の男性は、かなり悩んだあげく、やっぱりWBCが見たくて契約したそうです。
お金がもったいないのではなく、「お金を払ってまで野球を見る」ことに抵抗があったようです。
テレビの設定ができず、パソコンで見ているそうですが、
「野球だけじゃなくて、映画なんかも楽しんでますよ」
と笑って教えてくれました。
まさにのNetflixの狙い通りという訳です。
スポーツは「みんなのもの」だった
少し前まで、大きなスポーツ大会は特別なイベントでした。
オリンピック
サッカーワールドカップ
WBC
こうした大会は、テレビをつければ誰でも見られるものでした。
だからこそ
家族でテレビを囲む
翌日職場で試合の話になる
子どもがスポーツに興味を持つ
そんな文化がありました。
しかし配信限定になると、どうしても視聴者は限られてしまいます。
野球ファンはむしろ高齢者が多い
日本では、野球ファンの中心は中高年世代だと言われています。
長年プロ野球を見てきた世代にとって、WBCは特別な大会です。
それなのに、
「配信だから見られない」
となれば、野球から離れてしまう人が増えるかもしれません。
これは野球界にとっても、決してプラスとは言えないでしょう。
配信のメリットもある
もちろん、配信にも良い点があります。
例えば
全試合を見ることができる
見逃し視聴ができる
スマホやタブレットでも観戦できる
若い世代にとっては、むしろ便利になったとも言えます。
つまり今回の問題は、
世代によって評価が大きく分かれる
という特徴があります。
CMも秒数が右上に表示されていて、わかりやすくて良かったと言う声もあったとか。
スポーツ中継はこれからどうなるのか
テレビの時代から、配信の時代へ。
この流れはおそらく止まりません。
実際、近年は
サッカー
F1
野球
など、多くのスポーツが配信サービスに移行しています。
しかしその一方で、
「見られる人」と「見られない人」
の差が広がっているのも事実です。
デジタル時代の新しい格差
今回のWBCの配信問題は、単なる放送方法の話ではない気がします。
それは
デジタル時代の世代格差
の問題でもあるからです。
インターネットに慣れている人は問題なく見られる。
しかし、そうでない人は楽しめない。
スポーツは本来、もっと多くの人が共有できるものだったはずです。
最後に
もし将来、
オリンピック
ワールドカップ
日本シリーズ
これらすべてが配信限定になったらどうでしょう。
スポーツは今までのように、
世代を超えて共有できるものであり続けるのでしょうか。
便利さと引き換えに、何か大切なものを失っていないか。
今回のWBCをきっかけに、そんなことを考えてしまいました。
個人的には、WBCのような大会はやはり
「みんなで同じ試合を見て盛り上がる」
そんな空気があってこそ面白いスポーツイベントだとも感じます。
配信の時代と、国民的イベントとしてのスポーツ。
そのバランスをどう取るのか。
今回のWBCは、スポーツ中継の未来を考えるきっかけになった大会だったのではないでしょうか。
今回負けてしまったのは、配信のせいで日本の応援が足りなかったのかも?と私は思っています。

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