20歳年下の男性と食事をする機会がありました。
以前働いていた老人ホームの同僚だった彼。
私が老人ホームを退職した後も、彼はそこでしばらく働いていたのですが、激しいパワハラに遭い、退職に追い込まれたそうです。
それを知った私が
「よかったら私が勤めてる病院に来ませんか」
と誘って、彼は少し悩んだようですが、入職してきました。
それから約2年半、彼にこの職場は合っていたようで元気に働いているようです。
その彼が、私が退職することを知って
「今度一緒に飲みに行きませんか」
と誘ってきました。
もしかして、「その節はお世話になりました」とかでおごってくれるのか?なんて淡い期待を抱きつつ。
前から気になっていたおしゃれなお店を何軒かリクエストしました。
当日、待ち合わせの場所に行き、店に行く途中で
「この店、コースしかなかったんですよ」
と彼が言います。
「コースっていくら?」
とさりげなく聞くと
「1万円です。大丈夫ですか」
と彼が笑いながら言うので、
『大丈夫?ってことは自分で払えってことね』
と心の中で思ったのです。
就職の世話をしたからと言っても、1万円もごちそうしてもらうつもりはもちろん、ありません。
でも、ごちそうしてくれるというなら、喜んでいただきます。
割烹のような焼き鳥屋さんでした。
高級でおしゃれな雰囲気。
いいタイミングで料理が出てきて、盛り付けは美しく、どれも美味しい。
彼はビールや日本酒、ハイボールなど5~6杯飲んでいました。
私は心臓が心配なので、サワーを2杯飲んだ後はジュースを1杯。
そしてデザートを食べ終わった後
「そろそろ出ようか?」
と聞くと彼は
「お会計お願いします」
とお店の人に声を掛けていました。
さて、会計の仕方はどうしたらいいのか、私はお店に入った時からずっと考えていました。
1つは、彼が誘ってきたんだし、男なんだから、彼が会計を一旦済ませる。
そして、後から私に請求するという方法。
これが一番スマートだと思っていました。
この年でも私は男性にエスコートされたいと思うし。
男性が会計する方が見た目もいいと思うのは偏見?
2つめは、私が年上なので、私が会計を済ませて、その後彼に請求する方法。
最後は会計時にワリカンにする方法。
私は会計時のワリカンだけは避けたいと思っていました。
このおしゃれな店に似つかわしくない。
大人が会計時にごちゃごちゃしたくない。
スマートに支払したい。
しかし、その最悪の方法になってしまったのです。
お店の人が金額を書いたメモ書きを持ってきた時、私はじっとしているわけにもいかず、バッグから財布を取りだそうとしました。
すると彼が
「あの、1万円でいいですよ」
と私に言ってきたのです。
ああ、こういう方法は避けたかった。
お店の人の前で、お金を出したりひっこめたり。
全然かっこよくない。
しかし、料理代だけを支払うわけにはいかないと思い、
「でも…」
と1万円と一緒に千円札を何枚か出そうとしたけど、彼が
「いいです、いいです」
と言うので、
「すみません。ありがとうございます」
と言って、1万円だけを彼に渡しました。
こういう場合、飲み代はどう処理するのが正しいのでしょうか。
私が飲んだ分を計算して2000円くらい渡すという方法もあったのですが、それもいちいち計算してたのが見え見え。
同じくらいの金額分飲んだのであれば、ワリカンもいいでしょう。
しかし、明らかに片方が多い場合、ワリカンにすると不公平感が。
普段から親しくしていて、一緒に出掛ける機会が多いのなら
「また次回に…」
ということもできるでしょうけど、次がなさそうな場合は難しい。
誘った方が多めに払うか、多く飲んだ方が多めに払うというのがやはりいいのではないでしょうか。
今回はまあ、こういう結果でよかったのではないかと。
いつも安い焼き鳥屋さんばかり行っているので、高級な焼き鳥屋さんは新鮮でした。
いいお店に出会うと、いつまでも記憶に残りますね。
たまには高いお金を払って、こういう高級店に行くのもいいなと思いました。
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