50代の老後の心構え

年齢を重ねると老後の生活、健康など心配になってきませんか?

老後の、特に健康についての心構えなどをお話しできたらと思います。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

介護福祉士として病院で働くアラ還の女性です。

療養型病院で働いているので、毎日寝たきりの患者さんと接します。

「気管切開」といってのどに穴を開けている患者さん、「経管栄養」「経鼻栄養」と言って、お腹から管が出ていたり、鼻の穴から管が出ていてそこから栄養を入れている患者さん達。

そしてその患者さん達は、ほぼ話すことができません。

目を閉じてずっと眠っているように見える患者さん、目は開いているけどうつろな表情の患者さん、目を開けてじっとにらんでいるような表情の患者さん達。

子供を産んだことがきっかけで寝たきりになって、それからもう30年という人もいます。

また、私の2歳下の女性はもう3年前から寝たきりです。

きれいな顔立ちでアートメイクをしているような女性です。

こんな患者さんをみると、あまりに残酷なのではと思います。

あくまで想像ですが、何らかの病気で食事を飲み込む力がなくなって栄養がとれないので、医者からどうするか聞かれて、家族は直接胃に栄養を送り込む経管栄養という方法を選んだのでしょう。

その判断がよかったのかどうか、どんな姿であれ、家族には生きていてほしいと思うのか、色々な考えがあるでしょう。

しかし一緒に病院で働いている人達は皆、口をそろえて言います。

「延命治療はしてほしくない」「自分のことが自分でできなくなったら死んだ方がいい」

いざという時、そう簡単に言えるものではないかもしれませんが、少なくとも病院で働く人達はそういう考えの人が多いです。

寝たきりの患者さんを見ていると、この人達はこんな生き方を望んでいたのだろうか、といつも疑問に思います。

自分が倒れた時、どうしてほしいのか、できる限りの延命治療を望むのか、何もせずそのまま逝くのを見届けてほしいのか、きちんと家族で話し合ったほうがいいと思います。

家族も突然のことで判断できなかったとか、本人の意向を聞いてなかったからとか、医者のいう通りにしてしまったとか、そんな理由なのでしょうが、その結果寝たきりの状態が何年も何年も続きます。

私自身はいざその時が来たら、そっと逝かせてほしいと思っています。

そして私の母も延命治療は望まないと言っているので、その通りにしようと思っています。

私の母ですが、今年85歳になります。

父は13年前に亡くなり、母はマンションで一人暮らしです。

マンションは持ち家で、年金も結構もらっているので生活には困っていません。

母はとにかく健康で薬も飲んでいませんし、足も弱っておらず、リハビリパンツなども使っていません。

頭もしっかりしていて、料理もとても上手です。

たくさんの野菜を使って、毎日数種類のおかずを作っています。

家の中も掃除が行き届いていて、いつもきれいです。

母の健康法は、バランスのとれた食事をすること、野菜を積極的に食べること、毎日黒酢を飲むことらしいです。

毎日、体操もしているらしいです。

私も母のように、いつまでも健康で子供に迷惑をかけないように生きていきたいと思います。

それと、転倒して骨折し入院というパターンが本当に怖いです。

お年寄りは入院すると、だんだんと体の機能が衰え、認知機能が低下し、そのためさらに入院生活が長引き、家に帰れなくなり、施設にいかざるをえなくなる、ということが非常に多いです。

うちの病院にもこんな患者さんがたくさんいます。

年をとったら無理な姿勢をとったりせず、走ったりせず、ラグなどでつまずかないよう家の中を片づけて転倒を予防しましょう。

老後、子供に迷惑をかけたくないと思っている人は多いと思います。

その為には、まず健康に気をつけた食生活を送る、お金を困らない経済力を身につける、生活全般自立できるよう体に気をつけることが大切でしょう。

そして、もしも自分が倒れた時、どうしてもらいたいのかを早いうちから家族と話し合っておき、子供達が判断に迷わないようにしておくことが大切だと思います。

親が元気で、できるだけ長い期間自活してくれることは、子供にとって幸せなことです。

 

 

 

 

 

 

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