親の介護 ダメな施設の見分け方

親が要介護状態になって、介護施設を検討しようとする時、どんなところを見ればいいのか、そのポイントをお伝えします。

私の父も以前施設入所しており、実際、私も特別養護老人ホームで働いていました。

その経験からお話し出来ればと思います。

施設といえば、特別養護老人ホームが利用料が安くて人気があると言われています。

10年ほど前はなかなか入れませんでした。

しかし、最近は特別養護老人ホームの数も増えてきて、新しくて設備がよく、個室完備になっているようですが、そのような施設はやはり利用料は高いようです。

費用を安く抑えたい人は、古くて4人部屋みたいな施設だと安いです。

ダメな特別養護老人ホームのチェックポイントです。

かなり強い尿臭、便臭がする

ほとんどの施設がそうですが、おむつ交換は決まった時間にしかしません。

午前中1回、午後1回、夕方1回、夜中2回くらいでしょうか。

なので、出てるのに長い時間放置ということがよくある。

それで結構におうのです。

中にいる介護士はもうこのニオイに慣れてしまっているので、気づいてないのですが、外部から来たらこの独特のニオイに絶対に気づきます。

ニオイがしない施設だったら、その都度おむつ交換をしているということですから、素晴らしい施設です。

ホールにお年寄りを集めて、介護士がじっと立っている

施設では、食事のたびに起こしたり寝かせたりするのがめんどうなので、起こしっぱなしにしていることが多いです。

それで、テレビがあるホールみたいなところにお年寄りを集めて、テレビを観せているのですが、テレビを喜んで観ているお年寄りはほんの一握りです。

というのも、施設に入所しているお年寄りは認知症を発症している方が多く、テレビに興味を持てなくなっている方が多いのです。

テレビの前にいても、うつむいて眠っているお年寄りや、まったくテレビを観ていないお年寄りが多い印象です。

そこにいる介護士はお年寄りが急に立ち上がってこけたり、車椅子からずり落ちたりすると困るので、見張っているのです。

すき間の時間にお年寄りに何かのレクリエーションを提供しようと思えば、介護士の人数がある程度いなければできません。

ほとんどの施設は介護士不足ですから、テレビを観せることぐらいしかできません。

朝から晩までテレビにお守りをさせている施設は質が悪いと言わざるを得ません。

入浴が流れ作業になっている

入浴がどのようになされているのか、見学できるととてもいいと思います。

入浴は介護士にとってとても重労働です。

短い時間でたくさんの利用者をお風呂に入れなければなりません。

ですからいかに効率よくもちろん事故なく入浴させるかが大切です。

そこでまず、廊下に上半身裸にしてバスタオルを掛けられたお年寄りを並べておきます。

一人ずつストレッチャーに乗せ、さささーっと全身を洗い、1分くらい湯舟につけて、拭いて服を着せたら車椅子に乗せて一丁上がり、という感じで完全に流れ作業です。

お年寄りに湯加減を聞くことも、「気持ちいいですか」と聞くこともなく、淡々と作業のように進みます。

廊下に上半身裸のお年寄りが並んでいたら、もうその施設はアウトでしょう。

最後に

若い介護士が少なく、老老介護ではないかと思うほど年齢の高い人が働いている施設は結局若い人が育たない、古い人が幅をきかせているということです。

悪い意味で停滞しており、よい施設だとは言えないと思います。

そして、活気のない、笑顔のない挨拶しかできない介護士がいる施設はダメです。

介護士は忙しいし腰も痛くて、本当に疲れていますが、きちんとした挨拶もできないような人材がお年寄りに寄り添った介護ができるとは思えません。

大切な親御さんのためのよりよい施設選びができますように。

 

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