もうすぐ市議会議員選挙。
今から30年近く前に選挙の手伝いをしたことがあります。
働いていた会社の社長の息子が選挙に立候補したのです。
仕事そっちのけで、毎日毎日選挙の手伝いをさせられました。
名簿に載っているお宅に電話して、投票のお願いをする。
家を1軒1軒回ってビラを配る。
あちこちの広場や集会所などでの立ち合い演説会に『サクラ』として行く。
特に立ち合い演説会は日曜日にあったり、遅い時間まであるので、本当にいやでした。
選挙カーに乗って、ウグイス嬢もしました。
ウグイス嬢は原稿なんてないんですよ。
ただただ、名前を連呼して、「ありがとうございます」と言えばいいだけ。
面白くない選挙活動の中で、唯一の楽しみが『炊き出し』
「今日は何かなー」
と同僚と話しながら、選挙事務所に行く。
かごにはいっぱいに盛られたみかん。
お菓子もいっぱい。
おにぎり、餅、うどん、豚汁など。
みんなで食べるのは何か楽しかったなー。
選挙って、みんなと妙な連帯感ができて
「頑張ろう」
って思ったりするんですよね。
勝負事に挑むみたいに、アドレナリンが出る感じを味わう人もいるらしい。
皆、完全にボランティアで何の得もないのに。
選挙は4年ごとにあって、それから何度も選挙の手伝いをしました。
コロナ以降、炊き出しをする事務所もほとんどなくなったようです。
あの公私混同はなはだしい選挙の手伝い。
でも、いい経験させてもらったと思っています。
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