固定電話を辞めたくない母

実家に行った。

母は私が実家に行くと、必ず話題にするのが、「迷惑電話」

050の電話がよくかかってくると言う。

「出なかったらいい」

と私が言ってもそれだけでは終わらない。

何だかんだとグダグダ言うので、

「じゃ、家電辞めたら?」

と言うと、

「辞めさせてくれるやろか?」

誰かから強引に契約させられたと思い込んでいる様子。

どうも、Softbankで携帯を契約した時に、固定電話も契約させられたと思っているようだ。

確かに実家の固定電話はSoftbankの「おうちの電話」で、

毎月700円くらいの基本料金。

固定電話を辞めたくなかった母にこれを勧めてくれたのはSoftbankの親切なお兄さん。

勝手に記憶を塗り替えるのが、母の悪い癖。

固定電話はどうしても辞めたくないという母。

それは電話加入権を手放すことになることになるからだ。

昔、家に電話を引く時は電話加入権というものを7万円くらいで購入しなければならなかった。

何と質屋でも売っていたほど。

私ももちろん持っていた。

でも、携帯電話の普及、光電話の普及などで2010年頃には数千円程度の価値になり、

今は価値はゼロ。

加入権をNTTに返しても、NTTにはなぜ返金する義務がないのか?

そこが疑問なのだが、

これは約款で定められているし、裁判でも返金しなくていいと認められたそう。

あの7万円はどこに行ったのでしょうか?

母は固定電話を辞めると、この7万円を捨てたことになるから辞めたくないのだと言う。

その気持ちはわからないでもない。

なので、少しでも安く電話を使い、維持し続けているのだ。

それが迷惑電話に悩まされる原因になっているというのに。

こういう気持ちで固定電話を辞めない高齢者って多いのかもしれません。

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