私は療養型病院に介護福祉士として勤務するアラ還です。
コロナ感染後、10日めから仕事に復帰しました。
9日めのPCR検査では、実はまだ陽性だったそうです。
その日検査したほぼ全員が陽性だったのですが、人に感染させるほどの高い数値ではないため、仕事に復帰してよいとのことだったようです。
感染した人たちが復帰しないと、元気な人たちが休めずに困るからだと思うのですが、こんな状態で復帰してよかったのかとちょっと疑問でした。
まあ、医師がいいと言うのだからいいんでしょうけど。
全職員の約半分の人たちが休んでいた間、日中は普通7~8人でやる仕事を3人ほどで回し、夜は同じメンバーが代わる代わるずっと夜勤ばっかりしたり。
とにかく、大変だったそう。
そして仕事に復帰した日、驚くべき話を聞きました。
何と、コロナに罹患した人たちが30万円もらえるらしいというのです。
まさかー?何で?そんなうまい話がある?
よくよく聞いてみると、これでした。
私が勤務している病院が政府労災保険に加入しているらしいのです。
これは東京海上日動や、損保ジャパンなどが販売している保険です。
医療現場で働く医療従事者が安心して働けるよう、そして医療提供体制をしっかりと維持するため創設された制度だそうです。
保険料もそれほど高額ではないようです。
私が感染した時は、完全に病棟内はクラスター状態だったので、多分労災として認定されると思われます。
やったー。30万もらえる!
この話を聞いて、感染した人たちは皆、ウキウキでした。
が、面白くないのは、コロナに感染せず残って一生懸命働いた人たちです。
休んだ人に代わって、休み返上であんなに頑張って働いたのに。
代わりに休みがもらえるわけでもなく、お金がもらえるわけでもなく。
今のところ、何の見返りもないのです。
コロナにかかった方が良かったなどと言う人もいたり。
かかったもん勝ち、みたいなことを言う人もいたり。
とにかく、この30万の話が全員に知れ渡り、職場がいや~な雰囲気になっているのです。
こういうのは、誰にも知られず、こっそりと支払われないといけないですよね。
3万なら皆も納得するでしょうけど、30万です。
額が額ですからねー。
病気にかかった方がよかったなんていう発想になってしまうのは、やっぱり異常ですよね。
まあ、この話には触れないようにしようという雰囲気です。
深刻な後遺症のある人にとっては、30万もらっても健康には代えがたいと思います。
私も味覚はまだ戻っていないし、のどの痛みとせきは続いています。
私たちの代わりに頑張ってくれた皆さんに、何らかのインセンティブを考えてほしいと思っています。
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