結婚しない人が増えている背景には、昔に比べて、お見合いや知り合いによる紹介が少なくなっていることが影響していると聞いたことがあります。
私の年代の人に聞くと、お見合いを数回したとか、先輩や親戚の人、近所の人などに異性を紹介されたことがあるという人が多いです。
でも、若い人に聞くとお見合いなんてしたことがない、紹介もしてもらったことがないと言う人が多いです。
お世話好きな人が減ったのでしょうか。
お世話してうまくいかなかったりすると、かえって恨まれたり、何かとめんどくさいので、避ける傾向にあるのでしょうか。
私は正式な見合いを1回、紹介を3回していただいたことがあります。
正式なのは、両親がお世話になっている人からの紹介で、お断りできなかったというお見合いでした。
相手の方は母と子2人暮らしで酪農を営んでいる人でした。
酪農と言っても、大きな牧場を経営しているお金持ちというわけではなく、牛を何頭か飼育しているとのこと。
酪農が職業という時点で、母は「そんな仕事、あんたには無理、苦労する」と猛反対でしたが、事前にお断りすることはできず、3時間くらいかけて、その人が住んでいる結構な田舎まで両親と3人で行きました。
喫茶店の貸し切りの部屋でお茶を飲みながらお見合い。
紹介者と相手方2人とうちの家族3人、計6人。
相手の人は背が低く、小太りで、内気そうで何も話さず、全然タイプじゃなかった。
どんな会話が展開されたかもう覚えていませんが、ただ一つ覚えているのは、相手のお母さんの「牛乳好きですか?」という質問だけ。
私は牛乳が大嫌いでしたが、「はあ、まあまあです」と精一杯答えました。
もちろんお断りしました。
次は、母が行っている美容院のオーナーから紹介された人で、長距離トラックの運転手をしている人でした。
その美容院で待ち合わせて、その人の車に乗りドライブしました。
途中でランチしたり、お茶したり、でもあんまり話は盛り上がらず、楽しくもなかった。
こちらもお断りしました、というか、母がトラック運転手という職業が嫌いだったので、母の意向でお断りしたというのが正しいですね。
父が公務員だったのもあるのですが、母はホワイトカラーの仕事の人が好きで、公務員が最高だと思っている人でした。偏見もいいとこですね。
次は私が美容部員をしていた頃、店に来たお客さんから「うちの息子とお見合いしてほしい」と言われ、いつもたくさん買ってくれるとてもいいお客さんなのでお断りできずにお見合いしました。
お店近くのカニ料理の店で、1万円くらいのコースをご馳走になりました。
その人の職業は漁師でした。
漁師という職業が自分の世界とあまりにもかけ離れていて、共通の話題もなく。
それに、もちろん母も大反対。
もう一回は、仲のよかった他社の美容部員さんから義理の弟さんを紹介されました。
かなり遠方に住んでいる人でしたが、ある研究所に勤めていて見た目も割とイケメンでした。
この人とは最初居酒屋で紹介され、その後ドライブしたり、数回会いました。
遠距離だったので、電話で話すくらいしかなかったのですが、何しろ携帯電話などない時代。
両親がいる茶の間ではなかなか話しずらく、電話中に「長電話」「どっかから電話がかかったらどうするのか」など両親が横やりを入れてくるので、話しにくくてほんとイヤでした。
今はスマホもLINEもあって、連絡をとろうと思えばいつでもとれる、いい時代ですよね。
あの頃は電話で話すことも大変な時代でした。
遠距離だったためか、縁がなかったのか、進展しずらく、そのまま何となく自然消滅しました。
それから、元夫との出会いですが、これは友人に飲み会に誘われて、その人の旦那さんの友達として来たのが元夫でした。
背はあまり高くないけど、結構イケメンでした。
田村正和の弟の田村亮にすごく似ていました。
飲み会後、友達に「あの人かっこよかったね」と話したことがきっかけで、電話で連絡を数回とり、実際に会って、それから半年ほどで結婚に至りました。
ということは、やはり友達の紹介って大切なんだなと思いますね。
離婚はしましたが、友人が引き合わせてくれなかったら、結婚してなかったわけですし。
私もちょっと前、職場の人に男性を紹介しました。
うまくはいかなかったけど、これからもおせっかいかもしれないけど、紹介できる人には紹介をしていこうと思います。
こんなおせっかいなおばさんでも、どこかで役に立つかもしれないですしね。
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