先日、友人と買い物に行った時のこと。
よく行く洋服屋さんにその日も行きました。
マネキンが着ているショートコートがいいなと思い、近寄ってきた店員さんに
「これ、着てみていいですか?」
と聞きました。
店員さんはとても感じのよい笑顔で、「どうぞ、どうぞ」と言ってくれました。
試着してみたけど、私にはあまり似合わなかった。
「他にもこういうコートありますか?」
と聞くと、店員さんは5着くらい持ってきてくれました。
次から次へと試着。
でも、どれも似合っていないし、自分も気に入らなかった。
店員さんも笑顔だけど、無言。
最後にまったくテイストの違うコートを着てみると、
「ああ、こういうタイプが似合いますね」
と店員さん。
それからジャケットなどの羽織ものをどんどん試着しました。
でも、店員さんは似合うとは言わず、どんどん次の試着を勧めます。
その時、ふと気づいた私は、店員さんに言いました。
「正直な方ですね。店員さんって普通は似合ってなくても『似合ってますよ』とか適当に言ったりするのに」
「でも、私はそういうの好きですよ」
そう言うと、店員さんは苦笑して、
「うそがつけないんです」
と言っていました。
私が店員なら、多分適当にほめるでしょう。
似合ってなくても、似合ってても、お客さんはほめるものだと、昔化粧品会社で働いていた時に教わりました。
なので、今でもそういうクセが抜けません。
人に対して否定しないし、強く出ることもない私。
でも、今の時代は正直ではっきりものを言う人が信頼される時代に変わったのでしょう。
客におもねるのではなく、店員というプロの目線で感じたことを客に伝えることが大切なのだと思います。
そろそろ、昭和の考え方から抜け出さないといけませんね…。
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