私はアラ還の介護福祉士です。
5年勤めた病院を辞めて、来年年明けから小学校の講師として働きたいと思っています。
先日、講師登録のため、教育委員会に赴き、面接を受けました。
面接というより、講師登録のための説明を受けたといった感じでした。
担当の方は私のことをいきなり、
「先生」
と呼ぶのです。
気恥ずかしくて仕方ありませんでした。
そして、私の8個くらいある数々の職歴を見て、
「色々な社会経験を積まれていて、素晴らしいですね」
とほめるのです。
私も言い訳がましく、
「会社が倒産したこともあったし、正社員を目指して転職したりしたので…」
と転職が多すぎることをわざわざ説明しました。
仕事が長続きしない人だと思われたくなかったので。
資格についても、MOSのワードとエクセルをずいぶん前に取得したのですが、
「これ持ってたら、何でもできますね。先生は皆パソコンが苦手な人が多いので、重宝されますよ」
なんて言われて、ヤバいと思いました。
だって、あの時一生懸命勉強しただけで、その後使う機会がないので、全然覚えてないのです。
今の職場では文字打ちくらいしか必要ないので、忘れるのは仕方ありません。
書かなければよかった…。
介護福祉士の資格については、
「特別支援学校では、この介護福祉士の資格がすごく生かせると思います」
と言われました。
特別支援学校では勉強を教えるというより、児童のお世話をするという仕事が大半らしいです。
確かに障害のある子供に対する対応などは、普通の人より多少は勉強しているのでできるかもしれません。
全然自信がなかったのですが、この言葉を聞いて少し嬉しくなりました。
数年前から教師はもちろん、講師も少しずつ不足してきていて、5年くらい前から不足が顕著になってきたそう。
現在、私が住んでいる地域の小学校教師採用試験の倍率は何と、1.5倍。
私は受けた頃は20倍以上だったのに、今は受ければほぼ合格するという感じらしい。
教師を目指す人が本当に減っているんですね。
教師は本当に大変な職業と世間では知られているし、心を病んで長期休んだ挙句、退職する人も多い。
今、本当に教師を目指す人は少なくなっているようです。
そのようなわけで、講師は一度登録すると、ほぼ切れ目なくずーっと仕事はあるようです。
74歳の講師が現役だというのですから、人手が足りていないのは一目瞭然ですよね。
さて、私の講師人生は順調に始まるのでしょうか。
今は不安ばかりですが、前に進むしかありませんね。
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