「お金を残さずにゼロで死ぬ」とは
ビル・パーキンスの「DIE WITH ZERO」
話題になりましたね。
この著を簡単に説明すると、必要以上にため込み、喜びを先延ばしにするのではなく、今しかできないことにお金を使い、人生を豊かにすべきだということを教えてくれています。
人生の早いうちに良質な体験をすることの大切さや、お金、健康、時間のバランスをいかにとるかということが重要であるとこの本は伝えているのではないでしょうか。
若い時からコツコツと貯蓄にいそしみ、やりたいことも我慢してきたという人は多いでしょう。
それも自分の寿命がまだまだ続くと思っているから。
しかし、高齢になってたくさんのお金を持ったとしても、お金を使う術がないという人は多いです。
例えば旅行をしたくても、健康に不安があり行くことができなかったり、周囲の人も高齢化していて同行してくれる人がいなかったり。
何かの資格を得たくて勉強しようと一念発起しても、頭は衰えているでしょうし、今さらそんな勉強してどうするんだと自分にブレーキを掛けてしまうかもしれません。
もっと若く身体が元気な時であれば、旅行にだって行くことができるし、たくさんの資格に挑戦したり、勉強もできるでしょう。
もしその時、お金がなければ借金してでもやるべきなのです。
お金は後から返せばいいのですから。
物事には消費期限があるのです。
お金を使うには、使い時があるということなのです。
年をとって、たくさんお金を持っていてもしょうがない。
死んだらあの世に持っていけるわけでもない。
少しでも子供たちに残したいですか。
私がやってきたお金の使い方
老後のことをまだ真剣に考えていなかった40代半ばの頃。
老人ホームに勤務してから、私は大きく考えが変わりました。
老人ホームには、まだ60代前半なのに、すでに寝たきり状態の人が結構いるのです。
ある女性は医者でバリバリ働いていたのに、35歳で脳出血し、その後寝たきりになってもう30年。
別の女性は、若い時夫婦共に競輪の選手でしたが、今は半身不随。
こんなに若いのに、もう寝たきりなんて…。
人生はほんとうにわからない。
元気でいるうちに人生を楽しまないと。
身体が動かなくなったら、お金を持っていても仕方ない。
あるお金は全部使って、やりたいことをして、欲しいものを買おう。
人生を後悔したくない。
健康寿命が極端に短かったそれらの人々を見て、私はそう強く思ったのです。
それからつい一昨年前まで、私は稼いだお金を全部使う生活をしてきました。
子供たちは独立して生活しているし、私は自分のことだけを考えればいい。
欲しいと思ったものはカードやローンを組んででも買い、ボーナスで返済する生活。
しかし、私のお金の使い方はすべてただの消費でした。
ただ目の前にある欲しいものをお金で買っただけ。
自分の経験にお金を使ったことは少なかったように思います。
老後のお金は
昨年、自由の大学、両学長のYouTubeに出会ってから、お金について深く考えるようになりました。
また他のYouTuberさんの老後のお金に関するYouTube動画を観て、このままでは老後がヤバいと思うようになったのです。
私は今も仕事で寝たきりの患者さんに日々接しています。
高齢になったらすべての人が寝たきりになってしまうわけではありません。
元気で一人暮らしをしている高齢者もたくさんいます。
健康に気をつけているつもりですが、自分の老後の健康は誰にもわかりません。
もしも、長生きをしてしまったら、長生きに対するリスクに備えなければならないのです。
まとめ
これからは節約しながら健康とお金のためにできるだけ細く、長く、働くことを目標にしたいと思います。
寿命はだれにもわかりません。
また健康寿命もわかりません。
だから時間を意識したお金の使い方をしなければならないのです。
ただ欲しいものを買うだけのお金の使い方はやめよう。
元気なうちは、自分の経験にはお金を惜しみなく使おう。
老後にも困らない程度のお金を用意しよう。
そんなメリハリのあるお金の使い方が大切なのではないでしょうか。
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