買い物難民のお年寄りたち

知り合いからこんな話を聞きました。

バスに乗っていて、ある停留所に到着した時。

おばあさんがバスから降りることができず、運転手さんに

「降りられないんです」

と訴え、運転手さんはエンジンを切って運転席から降り、降車口に回り、おばあさんの体を支えて降ろしたそう。

そして少し走ると、また別のおばあさんが

「降りられない」

と言うので、運転手さんはまた降ろしてあげたとか。

たった10分ほどの間にこういう人に2人も会うなんて。

乗ることはできるけど、降りるのは困難。

この2人のおばあさんはこんな足なのに、バスで外出しなければならないのでしょうね。

また、別の日。

知り合いがスーパーで買い物していたら、おばあさんに

一緒にエスカレーターに乗ってくれませんか

と頼まれたとか。

そのおばあさん、エスカレーターで降りるのが怖いらしい。

それで、一緒に行こうと数回試みたけどおばあさんは足が踏み出せない。

そこで店員さんを呼んで、従業員用エレベーターで降ろしてもらったそうです。

母もこんなことを言っていました。

同じマンションの母と同い年のおばあさんは、腰が悪くて背中も曲がっている。

でも、息子がいるので毎日のように買い物に行くんだそう。

実家からは一番近いスーパーでも歩いて10分はかかる。

脚が悪いならもっとかかるでしょう。

キャスターつきの買い物かごを押しながら体を支えて、毎日買い物に行くその姿が気の毒で、母は生協を紹介したらしい。

生協なら自宅まで配達してくれますからね。

利用して3か月くらいたった頃、

生協は高い

年金の前に支払いが来る

などと母に文句を言って、その人は生協をやめたそう。

確かに生協は値段もお高めだし、支払日が11日。

でもそれは考えて購入すればいいこと。

カタログを見て買うので、つい買いすぎてしまうのでしょう。

訳のわからない苦情を言われた母はグチグチ文句を言っていました。

その後またその近所のおばあさんは、キャスター付き買い物かごを押して買い物に行っているらしい。

息子もいるし、車もあるのに、買い物には連れて行ってくれないんですね。

買い物難民という言葉を聞きますが、お年寄りは買い物に行くのも大変。

自動支払機みたいなテクノロジーはどんどん発展するのに、そこまで行く手段がない。

お年寄りに厳しい世界は、この先どうなっていくのでしょうか。

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました