私の勤務している病棟で、ついにコロナ患者が出ました。
病院全体で見ると、今まで結構な人数の患者や職員の感染があったのですが、うちの病棟には陽性者は出ていなかったのです。
今まで何とか一人の陽性者も出さずに頑張ってきたのに。
師長から聞かされた時、皆騒然となりましたね。
91歳のおばあさんですが、一昨日の夕方から発熱があり、翌日PCR検査をしたところ陽性と判明。
同室の2人の患者は濃厚接触者となり、すぐに感染の責任者がやってきて、濃厚接触者への対応の仕方、ゴミやシーツの処理など細かく指示がありました。
すぐに病棟の職員と患者全員、PCR検査をしました。
休みの人達も、可能な限り病院まで来て検査するように連絡しました。
検査数が多いので、夜にならないと検査結果がわからないと言われ、不安な気持ちで帰宅しました。
22時頃、準夜勤務のナースからLINEがあって、「陰性でしたよ」と教えてくれました。
ほっとしました。
翌日は休みだったので、一日空けて今日出勤。
患者は全員陰性。
しかし職員の中で一人だけ、陽性だった人がいたと。
その人はいつも濃厚接触者のことを批判し、陰で悪口を言っていた人でした。
「休んで何してるかわからない」とか「あちこち出かけるから移るのよ」とか。
そんなことを大声で堂々と言ってる人が感染していたので、皆は
「ネタでしかない」
と言って笑っていました。
批判などする人は誰もいませんでした。
この職員はもともとアレルギーがある人で、発熱はなかったのですが、数日前からのどが痛いとは言っていました。
アレルギーなのか、感染しているけど無症状なのか、判断がつきにくいものなのですね。
職員の中でたった一人自分だけ感染者ってつらいなと思います。
せめて他の職員が一人でも感染していれば、まだ気が楽だったでしょう。
でも「濃厚接触者になりたい、私も休みたい」と言っていたし、望み通りに休めてよかったのでは…と皆言っていました。
陽性者のおばあさんはコロナ病棟に移りました。
他に感染者がいなかったのはよかったのですが、濃厚接触者部屋に入っての対応が色々大変で、時間もかかるし、やり慣れないことをするのは疲れます。
すぐそこまでコロナはやってきているんですね。
私たちはマスクは当然しているし、フェイスシールドも当然つけています。
それなのに、感染するなんて、恐るべし感染力。
そして、今日はもう一人、嘔吐下痢で休みました。
結構休む人が多いです。
その度、残った私たちにシワ寄せがきます。
おかげで今日は本当に忙しかった~
感染者や濃厚接触者を批判する人が今でもいるようですが、明日は我が身、自分もいつ陽性者になるかわかりません。
不用意に「濃厚接触者になって休みたい」なんて言うものじゃないですね。
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